「相手はとにかく倒れて…」東京Vの城福監督が町田のプレーを疑問視。J2全体の傾向にも苦言「時間を分断する行為がものすごく多い」 | footcalcio

「相手はとにかく倒れて…」東京Vの城福監督が町田のプレーを疑問視。J2全体の傾向にも苦言「時間を分断する行為がものすごく多い」

J2・J3・JFL

1

[J2第25節]町田 2−2 東京V/7月9日/国立競技場

東京ヴェルディは7月9日、J2第25節でFC町田ゼルビアと対戦。J2初の新国立競技場での開催、そして2位・東京Vと首位・町田の頂上対決ということもあって注目された一戦は、2-2のドローに終わった。

https://news.yahoo.co.jp/articles/2b9e70a9d65f08e9fb8cffe992eb8cb299472fec

「無念でしかない」と町田戦で勝ち切れなかったことに悔しさを滲ませた城福監督

2

東京Vは開始2分に町田の藤尾翔太のゴールで先制されると、38分にも安井拓也に追加点を奪われ、2点のビハインドで前半を折り返す。

迎えた後半、齋藤功佑と加藤蓮を投入した東京Vが攻勢に出る。すると73分、染野唯月のヘディングシュートで1点差に詰め寄ると、83分には再び染野が頭で決めて、同点に追いつく。

その後も東京Vが押し込む時間が続くが、なかなかゴールは生まれず、そのままタイムアップを迎えた。

試合後、城福浩監督は「正直、勝ちたかったです。2点を先に失って難しくなりましたけど、必ずチャンスはあると思いました」と悔しさを滲ませながら語ったうえで、こう続けた。

「相手はとにかく倒れて、もうやれないかと思うくらい痛がって、それでプレーをする。これを繰り返されるなかで、よく辛抱したと思います。我慢強く自分たちのサッカーをやって、追いついたからこそ、勝ちたかった。多くのサポーターが来てくれて、彼らの力も感じていましたし、無念でしかない」

指揮官は、さらに続ける。

「我々が戦っているステージのなかで、時間を分断する行為がものすごく多い。相手によって自分たちがリードしているか、していないかで極端に違うチームと、ほとんど変わらないチームがあります。我々は後者だと思っていますけど、変わらないチームのほうが少ない。

そういう意味では、J2もサッカー界を支えている一員だと思っているので、サッカー界をどういう風に下支えしていくか、レベルアップしていくか、天皇杯もJ1も陵駕していくかを考えたら、サッカーのクオリティを問題視している。常々選手には、我々は我々の道を歩もうと言っています」

城福監督はアクチュアルプレーイングタイム(実際にプレーをしている時間)の重要性を説く。頻繁に止まるゲームではなく、できる限り中断のない魅力的で迫力のあるサッカーが観たいという想いは、筆者だけではないのではないだろうか。
タイトルとURLをコピーしました