カタールW杯で対戦したときとは違う。あの時は序盤から主導権を握られる苦しい試合展開ながらも最後のところでしのぎきり、後半一瞬のスキを見逃さずに逆転劇へとつなげたが、今回は試合開始直後から明確なゲームプランでしっかりとドイツ相手にリードを奪うと、後半もゲームコントロールしながら相手の攻撃を抑えきり、終盤の2ゴールでとどめを刺すという見事な試合運びを見せた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/571c2be8283cb078ccdf4943dde8aaba6a0af54f
今日はよかったですけど、自分たちはもっとよくできると思う。これを続けていくことが大事
一方、雪辱を期して臨んできたはずのドイツは、W杯後の戦績が日本戦まで5試合でわずかに1勝と不振の沼から抜け出せないでいた。特に守備が中途半端だったどころか、いつ、だれが、どこで、どこから、どのようにアプローチするのかというのがまるで整理されておらず、それぞれの守備が単発止まりなので、どうにもボールを奪いきれない。
ただドイツサイドにそんな荒さがあったとはいえ、日本は終始とても冷静に、そして賢くパスを回しながら相手のプレスを回避し、攻撃へとリズミカルに移行していた。そのかじ取りを支えている選手の一人が、鎌田大地だ。
試合後のミックスゾーンで、「ドイツのプレスに対してパスの出口をうまく作り出せていたのでは?」という質問に対して、確かな感触をつかんでいることをうかがわせる答えを返していた。
「今日は良かったんじゃないですかね、もっと点入ってもおかしくなかったと思う。ドイツが良くなかったとはいえ、ドイツのホームで。彼らは彼らで今日はすごい勝ちたかっただろうし、その相手にこういった試合ができるのはワールドカップの時とは違う意味のある勝利だと思うし、自分たちが成長してると実感できるような試合だったかなというふうに思います」
互いのタスクを理解しあっているから、選手間の距離の取り方もいい。日本が守備陣からパスを回しながら攻撃へのチャンスをうかがっているときに、それぞれの選手は自分の位置だけではなく、周りの味方選手の位置を確認しながらポジショニングを取っている。だから、パスを受けた選手が相手からプレスを受けても、慌てることなくパスで回避することができるし、相手がパスを警戒したらボールを収めてドリブルで運ぶこともできる。
そうしたポジショニングの取り方が鎌田はとても優れている。トップ下で起用されたからといって、その位置から動かないということはなく、状況に応じて、相手の出方に対して柔軟に対応する。ブンデスリーガのフランクフルト時代にはボランチ、トップ下、インサイドハーフ、オフェンシブなサイドと様々なポジションで起用され、そうやって培ったものをどんどん自分の中に蓄えて、プレーの幅をどんどん広げている印象を受ける。
日本代表の2点目は鎌田も絡んで生まれたものだ。冨安健洋から右サイドで相手マークを外していた伊東純也にパスが入ると、すかさず鎌田が回りこむような動きでパスを受ける。ボールは少しずれていたが素早く収めると、右サイドを駆け上がってきた菅原由勢に丁寧なパス。そこからのグラウンダーのクロスをペナルティーエリア内でフリーだった伊東がシュートに持ち込み、さらに上田綺世が方向を変えてゴールネットに流し込んだ。右サイドでスペースに流れ込んだり、相手守備の間に入り込んだりしてパスを引き出すのはフランクフルト時代にも良く見せていたプレーだ。
30分には左サイドからボールを運んできた三笘薫からの横パスをペナルティーエリア内で受け、走りこんできた守田英正へのパスを狙ったシーンもあった。ドイツ守備陣は4バック前のスペースが空きやすい。そうした相手の弱いところをうまく見つけて顔を出せているのも素晴らしいが、自分がタイミングよく顔を出しているところを味方に見てもらい、パスが出てきているというのは良好な関係性ができていることの表れだろう。
「きょうは今シーズンに入ってから一番身体が動いていた。個人的にはすごくいいフィーリングだったので、点も取れるかなと思ってたんですけど。これを続けていくのが大事かなと」
相手守備が守りにくいところにポジショニングを取り、パスが来ないとなったらまた次のアクションへ移っていく。自分のいるところを相手に意識させることで意図的に味方が使いやすいスペースを作る。自分を経由することで攻撃がスピードアップし、変化が生まれるビジョンを持ちながらプレーをする。
こうしたプレーが特徴の選手というと、それこそドイツ代表のトーマス・ミュラーの名前があげられる。W杯で対戦した時はミュラーの嫌らしい動きに日本の守備陣が手を焼いていたのを思い出すが、今回は鎌田の動きをドイツがまるで捕まえられずに翻弄されていたのが印象的だった。
今夏、イタリアセリエAの強豪ラツィオへと移籍をしたが、そこでも確かなものを身につけていることも明かしている。
「ラツィオのやり方でいろんな引き出しも増えている。どういうところに動けばいいとかそういう部分で学びはあるので、生かしていけたらいいなと思います」
ポジション柄、そしてこれまで積み重ねてきた数字からも、ゴールへの関与というのは気になるところだし、期待されるところではある。この試合でも三笘からのパスを受けて、ドリブルから強烈なシュートに持ち込むシーンもあった。「ゴールは決まる時は決まるし、決まらないときはなかなか決まらない」と以前口にしていたことがあるが、ドイツ戦後にも落ち着いた様子で試合を振り返っている。
「今日も自分自身ゴールできるようなシーンもありましたし。そういうのを何回も続けることが大事だと思うので。ちゃんといるべきところにいるっていうのが大事だと思う。代表でも点取りたいなと思いますけど、でもそこまで焦りのようなものはない」
「いいシーンは何回かあったと思う。意識してそういうのは取り組んでいる。代表では点ももちろん欲しいなと思いますけどチームとしての出来と勝利を重視していて。クラブでは逆にそういう部分もすごく意識していかないとな、という感じですね」
焦ることなく取り組めているのは、自分たちの成長を直に感じているからでもあるのだろう。W杯での結果を受けて、どのような思いでこの試合に臨んだのか。
「ワールドカップよりも間違いなく自分たちはできる自信はあったし、どれだけできるかっていうのは自分たちも楽しみだったと思う。それを表現はできたと思うんで。ただ、やっぱり今日はよかったですけど、自分たちはもっとよくできると思う。これを続けていくことが大事なので」
ミュラーは「相手は世界のトップ15、トップ10に入ってくる国。自分たちはいまそこにはいない」と日本を称えていたが、鎌田の言葉通り、ここで自分たちの足元を見失わずに、さらに貪欲に成長への取り組みを続けていくことが次の扉を開く力となるはずだ。
コメント
ブラジル代表みたいにサイドの選手が「前にスペースあったらとりあえずドリブルで運ぶ」って事をやり出したら中へのパスコースも空きだした感がる
これに最終ラインからの裏へのロングフィードが加わると相手は守りにくいだろうなぁ
両ワイドがスピードあるとやっぱ楽だな
岡崎とか香川とか、その前は松井、大久保、俊介とかスピードタイプじゃない選手をワイドに配置してたから閉鎖感があった
鎌田は気の利いたサポートができるしそれを監督も知ってるから
得点に絡まなかったからって評価を落とすことにはならないもんな
仮にテア・シュテーゲンと1対1になって一番勝ちそうなのは鎌田だと思うし
何気にドイツ戦は縁の下の力持ち的な存在感で効いてた。
森岡、佐藤寿人、槙野あたりも鎌田を絶賛してたな。
しっかし上でみんな書いてるけど両WGが推進力あるって滅茶苦茶でかいな・・。
相手の中盤守備網のバランスや連携を崩すし、最終ラインは崩壊させるしで。
変に競争意識煽るとトルコ戦みたいに焦ったプレーになるから
これくらいが丁度いい
>>3
でも鎌田て森保の言うこと聞かないんだよな
下手したら干されるかもよ
似たようなので堂安も一回召集されなかったし
※3
余裕で止められただろ
まだ1年半も経ってないのにもう忘れてるのか
>>7
横からだけど俺は忘れてるんで教えてくれ
>>6 対独戦でも指示に背いて自主的に433の右IH的な位置取りをしたらしいな
結果的にその判断でうまくいったことはベンチも理解しているようだから
干されることはないよきっと
森保と鎌田で意見が食い違ったら他の選手も鎌田に追随するだろうし
選手の自主性を尊重するのが森保の森保が名将たる所以だろうし
>>9
何をもって鎌田に追随すると思ってんだよ
鎌田てそんな代表の中でも偉いの?
>>8
ELバルサ戦
>>10
そりゃピッチでプレーしてるのは選手なんだから
上手くいってりゃ当たり前だろ
偉い偉くないで判断してる選手なりスタッフがいると思ってるの?
>>6
選手が指示に背向いてプレーするなんて普通の事じゃん。
>>11
ああ、フランクフルトが勝ち上がったやつか
ワオとは正反対だな
与えられた自分の役割を果たす事を重視してるしそうすればちゃんと評価される事を理解してる
>>10
だって鎌田は「指示と違うことした」って今まで何回も言ってるもん
それでも森保にとってはファーストチョイスの選手
偉い偉くないじゃなくて、森保は最初からずっと「俺よりも選手の方が優れているので個々の判断を尊重する」ってこれまた何回も言ってる
そもそも鎌田に追随してる訳じゃなくて、指示に従おうと背こうと関係なく試合に貢献できてる人を選び続けて、鎌田が選ばれ続けてるってだけ
>>16
あなた学生さん?
>>17
何も反論できてなくて草
ダッサいなぁ
森保監督と鎌田の関係を
皆妄想して楽しんでらっしゃる
代表戦は面白いね
>>17
ポイアンまた負けてて草
>>10 伝え聞くところによればカタールのスペイン戦がそんな感じだよね
ベンチが指示する352に対して鎌田が343(3421)を提案し
キャプテンの吉田がそれを選手の総意として進言し
森保もそれを受け入れたと
その後の展開は周知の通り
3421でスペインの攻撃を前半の1点に抑えた日本は後半開始早々の2得点で逆転し
あとは541の布陣で踏ん張って勝利
報道を額面通りに受け取ればの話だけれど
>>12
上手くいってりゃ当たり前って、造反したら排除できんのは監督だけだぞ
選手にその権限ないのはわかるよな
交代時も森保と険悪そうだったしな
追随するとかの話じゃないよな
鎌田いなきゃもっとうまくいくかもしれないしな
>>16
んじゃなんで鎌田は59分で代えられたんだ? 言うこと聞かないからだろ?
指示と違うことやったって、それラツィオでもやれんのかね?
やれなきゃただの森保舐めてるだけの内弁慶のヘタレ野郎としか俺は思えないぞ
>>13
それラツィオでもやれる?普通のことならやれるよね?
俺は干されると思うけど
今の日本代表は前の選手が変にボールをコネない所が良いね
以前は妙にコネたがる選手が多かった
中盤は多少の溜めも必要だろうけどね
>>24
ムキにならずに冷静になれや。
違った意見に反論せず、情報として受け取れよ。
>>26
それはお前の一考えであって情報じゃねーよ
いいから答えろよ、ラツィオでもやれんのかやれねーのか
>>27
すげー!!!!!すげー!!!やべー!!!いいから答えろよだって!!やべー!!
>>28
あまり日本語が理解できないみたいだから
煽るのはやめようよ
>>29
答えないなら鎌田はセリエでは監督の指示は無視できないと受け取っとくわ
実際できないだろうし
>>30
ラツィオの監督って森保じゃないよ
代表の話してるんだけど?
16の人が答え出してるじゃん
>>31
16が言ってるのは代表でこれまで何回も指示を無視してプレーしてるってこどだろ
でも交代時の雰囲気はあきらかに森保は良く思ってなかったと思うよ。険悪そうだったから。あんなのは俺はちょっと記憶にないなぁ
てかあんたが16なんじゃないの?23をよんでくれよ
>>32
俺は12
たぶんもう皆んないないと思うよ
>>33
最後にするけど、今回のタイトな日程で59分で代えられて、トルコ戦は1分も出てないんだから懲罰交代だった可能性が高いと思う。