
今季もレアル・マドリードは序盤から安定して勝ち点を積み上げており、前節終了時点での成績は10勝2分1敗。敗れたのは第6節アトレティコ・マドリードとのダービーのみで、現在は首位ジローナを勝ち点差「2」で追いかける2位につけている。チャンピオンズリーグ(CL)でも4戦全勝で早々とグループステージ突破を決めており、チーム状態は上々だ。
今節は第4節ビジャレアル戦を最後に白星から見放されているカディスと敵地で対戦。レアル・マドリードはルカ・モドリッチやトニ・クロース、さらには肩のケガから戻ってきたジュード・ベリンガムがスターティングメンバーに名を連ねた。当初はブラヒム・ディアスが先発予定だったものの、体調不良の影響で出場を回避。代わってブラジル代表帰りのためベンチスタートの予定だったロドリゴが急きょスタメンに入った。
【スコア】
カディス 0-3 レアル・マドリード
【得点者】
0-1 14分 ロドリゴ(レアル・マドリード)
0-2 64分 ロドリゴ(レアル・マドリード)
0-3 74分 ジュード・ベリンガム(レアル・マドリード)
https://news.yahoo.co.jp/articles/95b3311dc73ac3f65a858302c4d9def14bd440f7
緊急出場ながら2ゴールで勝利に貢献したロドリゴ

その後は両チームともにチャンスの数を増やしていった中、27分にはカディスにアクシデントが発生。GKコナン・レデスマがプレーと関係ないところで倒れ込んでしまい、プレーが一時中断。それでも、レデスマは交代することなくプレーは再開されている。
レアル・マドリードの1点リードで前半の終盤に突入すると、アディショナルタイムにはカディスに決定機が到来。自陣から細かくボールを繋いで前進していくと、前線でルーズボールを拾ったロジェール・マルティが右足を振り抜く。アウト回転のかかった一撃はわずかに枠を外れ、レアル・マドリードの1点リードで前半は終了した。
後半に入ると再びスコアが動く。64分、自陣でボールを奪ったバルベルデがドリブルで持ち運ぶと、モドリッチを経由して敵陣中央のロドリゴにボールが渡る。ロドリゴは細かいタッチでペナルティエリア右に侵入し、右足でニアサイドを撃ち抜いた。ロドリゴがラ・リーガ2試合連続で2ゴールを記録し、レアル・マドリードがリードを広げた。
苦しい展開となったカディスは直後の66分にマキシ・ゴメスとイバン・アレホをピッチへ送り出す。68分にはこの2人が絡んでチャンス構築。ペナルティエリア右のスペースでクロスボールのこぼれ球を拾ったアレホが右足でクロスボールを送ると、中央で待っていたマルティが頭で折り返し、最後はM・ゴメスが右足シュート。フリーの状態で右足を振ったが、シュートはジャストミートせず、GKアンドリー・ルニンにキャッチされた。
カディスがチャンスを活かせずいると、レアル・マドリードが試合を決めにかかる。74分、自陣左サイドでボールを奪ったところからフェルランド・メンディが背後のスペースへスルーパスを送る。ロドリゴがドリブルで対峙した相手を抜き去り、ペナルティエリア左へ繋ぐと、駆け上がってきたベリンガムが左足で流し込んだ。ベリンガムは今季ラ・リーガ11点目、CLも含めた公式戦通算では14ゴール目。レアル・マドリードがトドメを刺した。
終盤に差し掛かるとオープンな展開となり、カディスが数多くの決定機が訪れたが、決め切ることはできない。試合はこのままタイムアップを迎えた。レアル・マドリードが力の差を見せつけ、再びラ・リーガで連勝街道に乗っている。一方のカディスはこれで9戦未勝利となった。