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唐突に取材陣に背を向けた浦和レッズFWホセ・カンテ。その目からは我慢し続けた涙があふれていた。今シーズン限りで現役引退を表明していたエースは、最後の埼玉スタジアム2002で劇的決勝ゴールを挙げ、ホームに集ったサポーターに別れを告げた。
ベンチスタートだったカンテだが、後半24分に途中出場する直前に失点を喫した。しかし、逆境への強さから心に灯をともす。同じく途中出場したFWアレックス・シャルクに一声かけた。「これは良い1-1だ。俺らが勝負を決められるんだからな」。シャルク、MFエカニット・パンヤの3人でピッチに出ると、勢いを浦和にもたらした。
そして、後半45分に劇的ゴール。敵陣付近で混戦となったが、ボールはカンテのもとへ。「僕のほうにボールが飛んでくるとは予想していなかったが、コントロールしたときにはいいスペースが生まれていて、ボールもうまく跳ねていた」。ゴールを決める感性がいつも通りに目覚める。カンテは左足を振り抜き、ゴール右隅に突き刺した。
ACL王者はグループ敗退危機に陥っていたが、カンテの決勝ゴールで希望をつなぐ。グループ2位を確定させ、他グループの結果を待ちながら最終節に臨むことになった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ed3d4ea79b7e4e099dbc72249a6cd7a128456ebc
埼スタラストゲームで劇的決勝ゴールのホセ・カンテ
![2](https://livedoor.blogimg.jp/footcalcio/imgs/8/6/860f795c.jpg)
カンテには7歳の息子がいる。愛する家族のために引退を決意した。海外で10年以上プレーを続けていたが、昨シーズンに滄州雄獅を退団した際に引退がよぎったという。
「そのときから少し考えてました。中国でのキャリアを終えた後に、あと1シーズンだなという風には自分で決めていました。だから、あまり自分では悲しいという感じではない。もちろんサッカー愛してるんですけど、ここでキャリアを終えるということに関しては納得しています」
「(息子が)僕を求めていたタイミングだった。これから毎日一緒にいられるということを、僕よりも喜んでいます。お父さんという立場で一緒に時間を過ごし、学校に連れていって迎えに行って、遊びたいときは一緒に行く。普通のお父さんをやりたい」
流した涙の理由は、本人にもわからない。「質問されて初めて(この涙は)何なのかなと考えました」。サポーターからの声に「感情をコントロールするのが難しかった」と本音を語る。最後の埼玉スタジアムを振り返りながら「前半1分から最後まで応援歌を歌い、すべての選手に愛を送る。正直見たことがなかった。僕がプレーしていた中でもベストスタジアム」と笑顔を見せていた。
コメント
カンテ、ナイスゴール。そしてお疲れ様。
惜しまれて引退というのも一つの美学
本人が決めることだからな
最後に日本で良いプレー見せてくれてありがとう
暴れたりしてないでこうやって海外の選手に愛されるチームになってください