ラスト埼スタで別れの劇的決勝ゴール! 引退表明の浦和FWホセ・カンテが試合後に男泣き「あと1シーズンと決めていた」

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[11.29 ACLグループJ第5節 浦和 2-1 武漢 埼玉]

唐突に取材陣に背を向けた浦和レッズFWホセ・カンテ。その目からは我慢し続けた涙があふれていた。今シーズン限りで現役引退を表明していたエースは、最後の埼玉スタジアム2002で劇的決勝ゴールを挙げ、ホームに集ったサポーターに別れを告げた。

ベンチスタートだったカンテだが、後半24分に途中出場する直前に失点を喫した。しかし、逆境への強さから心に灯をともす。同じく途中出場したFWアレックス・シャルクに一声かけた。「これは良い1-1だ。俺らが勝負を決められるんだからな」。シャルク、MFエカニット・パンヤの3人でピッチに出ると、勢いを浦和にもたらした。

そして、後半45分に劇的ゴール。敵陣付近で混戦となったが、ボールはカンテのもとへ。「僕のほうにボールが飛んでくるとは予想していなかったが、コントロールしたときにはいいスペースが生まれていて、ボールもうまく跳ねていた」。ゴールを決める感性がいつも通りに目覚める。カンテは左足を振り抜き、ゴール右隅に突き刺した。

ACL王者はグループ敗退危機に陥っていたが、カンテの決勝ゴールで希望をつなぐ。グループ2位を確定させ、他グループの結果を待ちながら最終節に臨むことになった。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ed3d4ea79b7e4e099dbc72249a6cd7a128456ebc

埼スタラストゲームで劇的決勝ゴールのホセ・カンテ

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試合後にはサポーターの声援を受ける。囲み取材でも記者からは惜しむ声が飛んだ。すると、おもむろにカンテは取材陣に背中を向ける。再び顔を見せると、目からは涙があふれていた。質問に再び答え始めたカンテだが、今度はともに歩んできた通訳の松下イゴール氏がもらい泣き。2人で抱擁しながら、感動を分かち合っていた。

カンテには7歳の息子がいる。愛する家族のために引退を決意した。海外で10年以上プレーを続けていたが、昨シーズンに滄州雄獅を退団した際に引退がよぎったという。

「そのときから少し考えてました。中国でのキャリアを終えた後に、あと1シーズンだなという風には自分で決めていました。だから、あまり自分では悲しいという感じではない。もちろんサッカー愛してるんですけど、ここでキャリアを終えるということに関しては納得しています」

「(息子が)僕を求めていたタイミングだった。これから毎日一緒にいられるということを、僕よりも喜んでいます。お父さんという立場で一緒に時間を過ごし、学校に連れていって迎えに行って、遊びたいときは一緒に行く。普通のお父さんをやりたい」

流した涙の理由は、本人にもわからない。「質問されて初めて(この涙は)何なのかなと考えました」。サポーターからの声に「感情をコントロールするのが難しかった」と本音を語る。最後の埼玉スタジアムを振り返りながら「前半1分から最後まで応援歌を歌い、すべての選手に愛を送る。正直見たことがなかった。僕がプレーしていた中でもベストスタジアム」と笑顔を見せていた。

浦和が決勝トーナメント進出に望みを繋ぐ3ポイントを手にした。次節は来月6日に行われ、浦和はアウェイでハノイFC(ベトナム)と対戦する。

コメント

  1. 名無し より:

    カンテ、ナイスゴール。そしてお疲れ様。

  2. 名無し より:

    惜しまれて引退というのも一つの美学
    本人が決めることだからな
    最後に日本で良いプレー見せてくれてありがとう

  3. 名無し より:

    暴れたりしてないでこうやって海外の選手に愛されるチームになってください

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