ドイツ相手に劇的な逆転勝利を収めた日本代表だったが、MF久保建英(ソシエダ)はシステム変更のあおりを受ける形でハーフタイムに途中交代し、不完全燃焼のワールドカップデビューとなった。それでも試合後は理路整然と自身のプレーを振り返り、「ワールドカップなんて毎試合ヒーローが変わるし、前半は僕も含めて本当に苦戦したのは事実なので、交代はしょうがない」と断言。すでに4日後のコスタリカ戦に照準を合わせていた。
所属先のソシエダでレギュラーポジションを掴み、9月のドイツ遠征から左サイドハーフのファーストチョイスに上り詰めた久保。指揮官の信頼は揺らぐことなく、カタールW杯初戦でもスターティングメンバーに抜擢されたが、強度の高いドイツに圧倒されるまま、ほとんど存在感を発揮することができなかった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1666a61232ed918019691b6ebfaf51ca52a1e84b
自らが関わった左サイドのミスマッチを淡々と振り返った久保
久保が苦慮したのは右サイドハーフのMFセルジュ・ニャブリと、トップ下スタートながら右に流れてくるMFトーマス・ミュラーへの対応。DF長友佑都(FC東京)との縦関係で追いかけるには双方ともに移動距離が長すぎた。
「考える暇もなかったし、逆サイドにサイドチェンジされた後に、ふと後ろを見るとやっぱりいつも1枚余っていて、僕が下がらなきゃいけないんだろうなと思いましたけど、ミュラー選手が落ちてくると(長友と)どっちかマークをつかないといけないし、逆に落ちてこないで前に入ってくるなら、外のニャブリ選手が空くので、そこに長友選手がつかないといけない。僕はピッチでプレーしていて、どこがミスマッチなのかわからなかったけど、確実に僕たちのところは余っていた。そのぶん僕が後ろに下がらないといけなくて、30分ぐらいからはキツくて、前にも行けなくなって、一回前に行かなきゃいけないところでリュディガー選手相手にキープして取られちゃいましたけど、あそこは本来だったら前に蹴っ飛ばして行かないといけないというのもあった」
自らが関わった左サイドのミスマッチを淡々と振り返った久保は、自身が下がった後半の3-4-2-1システムへの変更にも触れつつ、「前半は僕たちのやり方と相手のやり方がマッチしてなかったのかなと思う。逆に後半は相手も僕たちの5バックに面食らっていたと思うし、あらためてサッカーのフォーメーションってこういう時のためにあるんだなと思いました」と話した。
こうした事態に対応できなかった要因の一つとしては、そもそも相手の出方に想定外があったという。
「トップ下のミュラー選手がそこまで僕のサイドで落ちてくるとは思っていなかった。そこがまず想定外だった。また僕たちの予想では(右サイドバックに)ケーラー選手が出ると予想していて、もしくはホフマン選手だった。すると大外からズーレ選手が出てきた。センターバックなのでサイドバックよりも器用というか、センターバックのボールの持ち方でサイドバックに入ってくるので、そうやって中を見せられると中を切らなきゃいけない。それで外のミュラー選手に通されて、2度追いになって、2度追いしてもまた戻されてというふうに本当にプレスがハマらなくて、すごくキツかった」
なかなかピッチ内では修正する方法が思いつかず、「僕が見る限りではどこをどうしたらいいのかなというのが難しかった」と久保。前半8分にカウンターからFW前田大然がゴールに沈め、オフサイドに終わった場面までは手応えがあったようだが、「途中からやっぱ引くしかなくなって、奪ってからもう行けなくなって、繋げなくなってというふうに悪循環だった。どこかで何かを変えないといけないかなと思っていた」。その修正はハーフタイムに行われたが、久保はそこでお役御免となった。
こうした戦況を踏まえ、久保は「前半を戦ってみてやっぱり格の差を感じて、まだ4-2-3-1で戦うのは早いのかなって思ったりとかすることもあった」と率直に語った。一方で「でもカウンターもできていた部分もあったのでそこは余計にもどかしいというか、完膚なきまでにできなかったらあれですけど、カウンターで何とかチャンスにできた部分もあったっていうのを考えると、もうちょっと個人的にできたんじゃないかなと思うところもある」と自身にも矢印を向けていた。
ただ、そうした見極め方は相手がドイツだったからこそ。4日後のコスタリカ戦ではまた違う戦いが想定され、12月1日に控える第二の母国・スペイン戦も含め、久保が活きる場面は大いにありそうだ。「次のコスタリカ戦はここまでボールを持たれることはないと思うし、また次のスペインもここまでフィジカルがあるわけではない。そういった意味では戦い方もまた変わってくると思いますし、その戦い方に順応していくのが大事」。W杯デビュー戦は不完全燃焼に終わったものの、久保建英はすでに次の目標を見据えていた。
コメント
フリックが無、能で助かったな
まさか森保の後手を踏む程とは
コスタリカには必勝
スペインにまで勝てるとは思えない
前半で修正できないのはもどかしいよなあ、後半のポテンシャルを見るとなおさら。
危うくサウジと同じで前半で2点目入ってたら負けてた。
森保覚醒しつつあるんだから、この大舞台で修正力まで覚醒してくれ。
日本で独自進化した超攻撃的可変3バックとかそりゃ対策難しいわ
あんだけ機能不全だったのによく守ったと思うよ
左サイドは久保がカバーしてたけど、左は伊東が半分くらいはいなくて更に足りてなかったな
久保の判断で片方のサイドは助かってた感じ
やっぱり長友じゃなくて、伊藤で良かったと思うけどね。
久保がものすごくやりにくそうで可哀そうだった。
まぁ、三苫の何かやってくれる感は半端ないから、
次戦三苫先発でもいいと思う。三苫が付かれたら久保を入れればいいし、何れにしろ総力戦で戦わないとこのグループは厳しい。
前半からやらないから効果絶大だったんやろ。
ドイツが偵察チーム派遣しても前半のスタイルしか収集できなかったのも少し効いている。
中山がいればなあ…
上からのカメラだとでかい鳥かごの鬼を1人でやらされてる感じで
厳しい状況だったし守備がハマらなきゃ攻撃も難しいからね
だからボール持った時にもう少しゴールに迫れれば視聴者の印象も良かったんじゃと思う
久保のコメント的確でわかりやすいな。
>>2
飲水タイムも無しであの大声援のスタジアムじゃなかなかゲーム中に事前の打ち合わせに無いような修正は難しいと思うよ
多分、二言三言で言えるような内容じゃないと伝わらないから「アヤセ戦うよー!」ぐらいしか言えない
>>6
伊藤だとニャブリに食らいついていけない気がする
右サイドと同じくらいやられたかもしれない
長友はああいうタイプお得意様だし
前半の感じだと3点か4点かとられる内容だったからな
よく耐えたし、システム代えたり、選手交代が見事だったし、どの選手も必死になってよくやってたよな
とにかくくらいついてたし、ハードワークしてたよな
>>7
前半で勝負決してた可能性の方が高かったけどな
前半の押し込まれ方は、個人の力ではどうにもできないよ
ただ、前半0-1で凌いだおかげで後半逆転できたから、前半までの久保が守備で頑張ってたのも勝ちに繋がってる
まだ試合はあるから、今度は攻撃で魅せてほしい
試合の中で修正してくのが理想なんだろうけど目の前の対処に精いっぱいでそう簡単にはいかないだろうね
相手のシュート精度の低さに助けられた部分もあるけどギリギリで体張って耐えたからこその後半の逆転劇だった
久保の知性あふれるコメントが素晴らしいし、何より自己を客観してできていて、的確だ。
21歳でドイツ相手にワールドカップデビュー
大一番なのに
前半で下げられても根拠を理解して達観してる。自分を卑下もしないし余分な自信もない。ここまで精神的に完成された選手ってなかなかいないよ。
>>12
4大レベルの監督だと、そもそもそこを想定して手札を事前に持っておくことが当たり前だからな。
大声援の中でもコロコロ形が変わる。
まあ隠してたから後半対応してこなかったのはあるとは思うが、このレベルとやってそう何度も1点で収まることないからね。
>>2
前半修正してたらハーフタイムでさらに修正されて後半の打つ手がなくなってただろうな。もちろんさらにそこから修正とかできればいいけどそこまで求めるのは酷。現にフリックですら後半の3バックへの対策ができないまま逆転されて試合が終わった。森保の戦略勝ちだよこれは
>>6
システムの問題でミスマッチだったって話なのになんで個人のパフォーマンスにすり替えとるんだ。
久保の分析が分かりやすい上にこれを自分で考えて自分の言葉で発してるってのがすさまじいな
ものすごい賢いのが伝わってくる
そして前半ボコられたのはそもそも相手の戦術が想定外だったってのが大きかったんだな
久保がミュラーをケアしたおかげで失点防げた
前半始めのほう
久保のポジショニングはクレバーだったけど戦術には合ってなさすぎたな
コスタリカ戦はボール持てるだろうし久保が必要だ
ドイツが後半対応できなったようにクラブチームならまだしも
代表じゃ流れの中でパッと対応するの難しいんだろうな
こっちもHTでなんとか対応したわけだし
>>5
酒井絞ってたけどサイドに広げられた時のスペース使われ、遠藤下がってまたそのスペース使われ何度ミドル打たれたか…
スペイン相手だったらやばいだろうな…狭いスペースで崩すの上手いし、吉田とかワンツーしとけばすぐ崩せそう
次はおめぇだぞ!久保さん!
>>20
ミュラーがあんなに頻繁に降りてくる形は想定外だったみたいだし、ドイツ代表でも今まで見せた事無い形なんじゃね?
もしどっかでやってて対策してなかったならスカウティング不足としか言えんが
>>21
だから結果論的には良かったねと言っている。
が、完全に隠し球だった日本の532と違ってドイツの場合はSBの組み合わせの問題でそこくらいはケアしておけよって思う。
イランみたいにそのまま前半で持ってかれたらゲームオーバーだからね。
ミシャ式は世界に通用するって事でええんか
>>3
あの形、今までJかACLのピッチ上でしか見られなかったフォーメーションだからな
代表の森保だけスカウティングしてても絶対に辿り着けない
試合終了してすぐこんな自分を客観視して試合分析できるものなの?すごすぎないかこれ
攻撃ハマらなかったかもしれんがハイプレスめっちゃよかったで
>>15
もう結果が出てることに可能性が高いとかいうのは意味わからんw
>>23
自分ではわからなかったって認められるのもすごいよね
だから成長するんだろうな
べつにこれ言ったって戦術のネタバレになる訳でもないんだし、
こういうことをね、試合後の監督に言ってほしいわけでね?
めっちゃ森保批判だなw
今回の久保は守備要員の汚れ役だったからな
その代わりミュラーに仕事させなかったのは大きい
>>37
キモいな
21歳なのにクラブでも代表でも泥被る仕事請け負いすぎだわ
久保にはスペイン戦で
俊さんから教わった直接FKでゴールしてほしいね
>>20
フリックレベルの監督でも代表戦で試合中の修正するのは格下の日本相手ですら何人交代してもできなかったんだが?
毎日のように練習できるクラブじゃあるまいし、今回のように調整期間が短いW杯でそんなことできる訳ないだろ。
久保は強い相手や戦術でミスマッチした時に個で戦える選手じゃない
変に持ち上げなければ別になんてことはない
鎌田、冨安、三笘、遠藤辺りとはまだ格が違うってだけ
>>31
すげーな!
>>8
いや相当効いてるだろ
代表では見たことない処か予想もつかないフォーメーションだったぞ
>>40
精神年齢高過ぎよな
人生何周目ですか?と言いたいわ。
前半はマジ圧倒されたから疲れただろうな
後半組はノリノリでやれたから疲労感的にもコスタリカ戦は後半組中心かな?
スペイン戦はマジで総力戦やな
先発久保でよかった
上手く行かない中でも守備に奔走してくれたおかげで傷が浅くて済んだ
前半三苫だったら両サイドが崩壊して試合が終わってただろう
すごく丁寧な説明で分かりやすいな久保
>>30
後半の攻撃陣連続投入て気が違ったかと思っちゃったけど、よく考えたらミシャ式だよな。
前半やられまくって保守的なもりぽが吹っ切れた感ある。
>>29
まぁたしかに前半で3点取られてたら厳しかっただろうし、実際に3点くらい取られててもおかしくなかったから結果論ではあるね。ただ日本は格下なわけだから、どこかで選手の気合い任せとか運任せの部分があるのは正直仕方ない。そこの力の差は4年じゃ埋まらないし、その力の差を認めた上で勝率を1%でも上げる戦法を考えて実行したのが素晴らしい
>>29
うるせーな
勝ったんだからいいだろw
第2節、スペインドイツ戦より日本コスタリカ戦の方が早いのが嫌だな
勝ち点6で得失点差勝負になる可能性があるから、ターンオーバーがしづらくなってしまった
>>3
自国のリーグで醸成された独創的な陣形が、世界の大舞台で優勝経験国を打倒する鍵になるとか、なんというかストーリー性があってエモーショナルだな
歴々と受け継いでいって伝統にならんかな、短時間しか使えない超攻撃的可変システムとかめちゃロマンあるわ
何十年先でトレンドが全く変わっていても時折見せる伝統的なフォーメーションだけは変わらない、練度も図抜けてるとかなったら胸熱だ
ミスマッチてのは優しい言い方で単純に穴だったんだよ
日本のズーレ
まさか森保がハーフタイムで修正できるとは思わなかった
>>43
前半三笘だったら守備崩壊してたかもな鎌田も前半久保より活躍してねえし。ミュラーやギュンドアンやムシアラが交代してからあきらかにドイツは悪くなった久保下げは勘違いとしか言えない。
>>55
久保のサイドは耐えてた逆サイドは伊藤が間に合わずpkの時もがら空き。後半組はシステム変更含めドイツの舐めぷ交代でラッキーだったな。
>>51
今まで見た結果論の中で一番論理的だわ
>>19
マジョルカが残留決めたときも、ネット民はベンチにいる久保を馬、鹿にしてたけど、久保自身は情熱的に残留を喜んでたからな
性格の素直さ、頭の良さが間違いなくずば抜けてる
>>43
お前のゲーム脳では援護も引き付けもなくリュディガーを引きずりながらドリブルできなかったら「フィジコン、ボディコンが物足りない」んだろ?ww
>>55
前半押されてたのはどっちのサイドかな?
小1のときに右と左習わなかった?
>>55
あれはフォーメーション的な穴であって
久保がそうだったわけではないよ
さも知ったように言ってるけど
久保ほどの選手でも試合中にミスマッチを修正していくのって難しいんだな
>>48
言ってることは正しいけど、後半を0で抑えた三笘のディスにつながるのは気持ちよくない
あくまでも事実は前半の久保の守備が良かったことなんだし
>>64
戦術的ミスマッチだからね。
周りの選手との関係性やチーム戦術を一人の選手が動かすことは難しい。特に久保のような平の若手にはね。
>>56
前半あそこまでわかりやすくボコボコにされたのがかえって良かったんだろうな
久保はやたら下に下がってきてて中々前に絡めないなと思ってたが、そういう感じだったのね
にわかの素人だから見ててわかんなかったわ
>>61
何言ってんだ?
ちょっと体当てられただけでコテンってボール奪われなきゃここまで言ってないよw
極端すぎ
ドイツの影武者「くううっそおお!隠してたのか!!騙された!」