
セルビア代表との初戦を2-0で制し、20年ぶり6度目のW杯制覇に向けて好スタートを切ったブラジル代表。この試合では前節からスタメンを2人変更。ケガを負ったネイマールとダニーロに代わり、フレッジとエデル・ミリトンが先発に名を連ねた。一方、初戦でカメルーン代表を1-0で下し、白星で今大会をスタートさせたスイス代表。前節からはスタメンを1人変更し、20歳のファビアン・リーダーが記念すべき代表初スタメンを飾った。
【スコア】
ブラジル代表 1-0 スイス代表
【得点者】
1-0 83分 カゼミーロ(ブラジル代表)
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f6c0cae6772b67f25060ad19b3b12a323eacac1
決勝点を奪ったブラジル代表のカゼミーロ

そんな中、前半の半ばにかけて徐々に主導権を握ったのはブラジル代表。効果的なプレスでスイス代表の前進を阻みつつ、ボール保持率を高め敵陣内でのプレー時間を増やしていく。27分、敵陣中央から右サイドに大きく展開すると、ボールを受けたハフィーニャが左足でボックス内に鋭いクロスを供給。ファーサイドに走り込んだヴィニシウス・ジュニオールが左足で合わせたが、シュートはGKヤン・ゾマーの好セーブに阻まれた。
その後もブラジル代表がスイス代表を押し込む展開が続く。しかし、スイス代表のコンパクトで強固な守備ブロックに苦戦し、なかなかシュートまで持ち込むことができない。互いにゴールネットを揺らすことができないまま、前半はスコアレスで折り返した。
後半最初のチャンスを掴んだのはスイス代表。敵陣中央でボールをキープしたグラニト・ジャカが右サイドの深い位置にに大きく展開。ボックス内に抜け出したシルヴァン・ヴィドマーがワンタッチから中央にグラウンダーで折り返すも、ブラジル代表守備陣の必死のブロックに遭いシュートまで持ち込むことは出来ず。直後にはルベン・バルガスがボックス内左からシュートを放ったが、こちらもDFのブロックに阻まれた。
対するブラジル代表は57分にチャンス。後半開始から投入されたロドリゴがドリブルでボックス内左に侵入し、右足のアウトサイドでゴール前へクロスを供給。勢い良く飛び込んだリチャーリソンが懸命に足を伸ばしたが、わずかに合わせることが出来なかった。
64分、敵陣中央でリチャーリソンが潰れると、こぼれ球を拾ったロドリゴがDFラインの背後にスルーパスを送る。抜け出したヴィニシウスがボックス内に持ち込むと、GKゾマーとの一対一を冷静に制しゴールネットを揺らした。先制点かと思われたが、VARでのチェックの結果、ゴール直前のプレーでリチャーリソンにオフサイドがあったとしてゴールは取り消しとなった。
その後は前半と比較してオープンな展開に。ブラジル代表はアントニーやガブリエウ・ジェズスら攻撃的な選手を投入し状況の打開を図る。対するスイス代表も攻撃的な選手を入れ替えつつ、敵陣内でのプレー時間を増やしていくが、なかなかシュートまで持ち込むことができない。
83分、遂に試合の均衡が破れる。左サイドの敵陣深くでボールをキープしたヴィニシウスがカットインからボックス手前のロドリゴにパス。ロドリゴがダイレクトでボックス内に送ると、これを受けたカゼミーロが右足のダイレクトシュートを右のサイドネットに突き刺した。試合終盤でブラジル代表が先制に成功する。
その後も攻め続けたブラジル代表だが、スイス代表の必死の守りに阻まれ追加点を挙げることは出来ず。それでもスイス代表に反撃を許さず、試合はこのまま1-0で終了し、2連勝を飾ったブラジル代表がグループステージ突破を決めた。対して敗れたスイス代表は勝ち点「3」のままグループGの2位に付けている。