トップチーム昇格を果たすことはできなかったものの、若かりし頃はバルセロナでプレイしていたアルテタ監督。パリ・サンジェルマンやレンジャーズ、レアル・ソシエダを経てプレミアリーグのエヴァートンへと移籍すると、そこで約6シーズン半に渡ってプレイ。2011年からはアーセナルへと活躍の場を移している。
その後、2016年に現役を退くと、今度はシティのアシスタントコーチに就任。チームの新指揮官であるグアルディオラ監督をサポートし、プレミアリーグやFAカップ、リーグカップでの優勝を経験した。そして、2019年12月からは古巣アーセナルの指揮官を務めている。
アルテタ監督はグアルディオラ監督との関係についてより深く言及
「30歳の時、ペップ(グアルディオラ監督)から『イングランドに行くから、アシスタントになってくれないか』と言われたのを覚えている。私は『まだプレイしているんだ!』と言った。あまりにも早すぎたよ。でもそのおかげで、プレイをやめると決めたら、いつかは監督業を始めたいんだという自分の気持ちを理解することができたし、モチベーションが上がった」
さらに、アルテタ監督はグアルディオラ監督との関係についてより深く言及。シティ行きまでの経緯も説明している。
「私たちは15歳の時に出会った。彼は私のアイドルだった。バルセロナのトップチームに入りたいなら、彼は見習うべき人物の一人だと思っていたし、そこから関係を築いた」
「そしてその関係は一風変わったものになった。私がまだ現役で、彼がバルセロナやバイエルン・ミュンヘンの監督だった頃、彼はよく私に電話してきて、イングランドのチームについてアドバイスを求めてきた。あの相手にはどうプレイすればいいか…… と。そういう関係を築いていった」
「そしてある日、彼ははっきりと私に言った。『イングランドに行ったら、バルセロナでやったようなことをこのリーグでやってみたいという夢がある。そこでそのようなことをするのは無理だと誰もが言うけどね。その夢を実現するために、君の助けとサポートと経験が必要だ』と。それでああなったんだ」
どうやらグアルディオラ監督はプレミアリーグの知識をアルテタ監督から取り入れようとしていたようだが、彼の指導者としての才能にも早くから気づいていたのだろう。