FIFAランキング上位が集うSheBelieves Cupに参加中のなでしこジャパン。ワールドカップ(W杯)イヤーの初戦となったブラジル女子代表戦では0-1で敗戦。2試合目となったアメリカ戦でも0-3で敗れ、最終戦に臨んだ。
この試合でも、[3-4-2-1]を採用。GKに山下杏也加、3バックは熊谷紗希、南萌華、三宅史織が3試合連続で務め、ボランチには3試合連続で長野風花、そして林穂之香を並べ、両ウイングバックには清家貴子と遠藤純を起用。長谷川唯と宮澤ひなたがシャドーに入り、トップに小林里歌子を起用した。
カナダ女子代表 0-3 なでしこジャパン
【日本】
清家貴子(前26)
長谷川唯(前41)[PK]
遠藤純(後32)
https://news.yahoo.co.jp/articles/ffeb7e10f36e490dbeabe5218906a6af8cc11efe
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なんとか1勝を挙げて帰りたい日本。ポゼッションをしながらも、スペースを使って攻め込む展開を見せていく。するとこの狙いがハマことに。26分には最終ラインからスペースへと三宅がロングフィード。これに反応した小林が右サイドで受けると、戻る最終ラインとGKの間にグラウンダーのパス。これをオーバーラップした清家がダイレクトで流し込み、日本が先制する。なお、このプレーで清家と接触したGKサブリナ・ダンジェロは途中交代となった。
今大会最初のゴールを決めた日本。その後も、スペースを有効に使って攻め込むことに。40分には、ボックス左のスペースに出されたパスに遠藤が反応。ドリブルを仕掛けボックス内に侵入すると、カデイシャ・ブキャナンに倒されPKを獲得する。
このPKを長谷川が蹴ると、ゴール右に冷静に決め、リードを2点に広げることに成功する。
勢いに乗る日本は、44分にもチャンス。ボックス右でパスを受けた三宅がスペースに出すと、駆け上がった小林がボックス内右からグラウンダーのクロス。GKケーレン・シェリダンが弾いたところに宮澤が詰めたが、ゴールは決まらない。
日本は2点リードで後半に入ると、清家、林、小林を下げ、清水梨紗、藤野あおば、岩渕真奈を投入。変わらずに背後を狙う攻撃を仕掛けることに。57分には三宅のフィードを岩渕が受けると、自身が空けたスペースへパス。ここに走り込んだ宮澤がGKをかわしてシュート。しかし、これは戻ったアシュリー・ローレンスがブロックして追加点とはならない。
72分には途中出場の清水が相手のパスをカット。パスを受けた藤野がドリブルで持ち込み、ボックス内からシュートもわずかに枠を外れていく。
それでも77分、右サイドでパスを受けた清水が鋭い低空のサイドチェンジ。岩渕がスルーすると宮澤が受け、背後のスペースへスルーパス。これを左サイドをオーバーラップした遠藤が受けてそのままドリブルでボックス内に侵入。にあサイドをしっかりと打ち抜き、3点目をもたらせた。