
6分に先制し、リードして前半を終えるなど、格上を相手に健闘したかのように思われたが、中国のメディアやコメンテーターからは、圧倒的に支配された試合内容に「その差は大きい」と指摘する声が少なくなかった。
そんななか、上海申花でプレーする元中国代表のヤン・シューが、日本と中国の育成年代における違いについて「大きな差がある」と指摘した。中国メディア『網易体育』が報じている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b0a8f3bbc13e9b5b703877f757df30d0aa09d288
妻と2人の息子と日本の高校サッカー選手権決勝を観戦に訪れた元中国代表ヤン・シュー
「日本のサッカーは攻守のリズムが非常に速い。妻は、中国と日本のサッカーの育成年代のトレーニングは同じスポーツではないようだと冗談を言っていた」
中国代表として54試合に出場して28ゴールを挙げたアタッカーは、「日本の学生サッカーのスポンサーは、中国のスーパーリーグチームよりもはるかに多い」と主張。続けて、両国の育成年代の指導の違いについてこう見解を示している。
「中国と日本の子供たちの最大の違いは、セルフケア能力と思考能力にある。 中国のコーチは若い選手にプレーする方法を教えるのが多いのに対し、日本では選手にプレーする方法を考えさせることを選択するため、思考能力と主観的に判断する力がつき、自分で長所と短所を分析するようになる」
36歳のFWは、さらに中国の育成クラブの問題点について、「クラブの運営を維持するためにトレーニング費用に頼らなければ存続が難しいため、誰もが優勝を望んでおり、優勝して初めてより多くの子供を募集することができる。そのため、身体的に優れた子供を探し、他のタイプの選手を無視するようになる。これは短期的には良い効果があるが、長期的な将来を無視することになる」と指摘。最後にこう締めくくっている。
「中国のサッカー選手として恥ずかしく、悔しい。日本サッカーとの差はますます広がっている。変わらなければ、追いつくのは本当に難しいと思う」