
5日のラ・リーガ第24節、本拠地カンプ・ノウでのバレンシア戦(1-0)では、DFジュール・クンデのミスをきっかけに最終ラインを突破しようとしたFWウーゴ・ドゥロを、体をつかんで止めて一発退場に……。しかし自分がレッドカートを提示されるに値するプレーを見せたと自覚するアラウホは、見苦しい抗議などすることなくピッチから去っていた。
ウルグアイ代表DFのそうした潔い振る舞い、スポーツマンシップや人格者であることを感じられる言動は、これまでも一貫したものだった。最たる例は、バルセロナの宿敵レアル・マドリーとのエピソードだろう。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ecbc8566b2c543833a093d5d4bc19dc6ba8963d6
マドリーのサポーターを含めてフットボール界から敬意を集め始めている

「ヴィニシウスはスペタクルな選手だ」
「さっきも言った通り、彼はスペクタクルな選手だ。僕は魅了されているよ」
「彼は守るのがとても難しい選手なんだ。だから、チームがうまくやれて満足している」
アラウホはマドリーと対戦するときはヴィニシウスとマッチアップするが、挑発などすることなく極めてフェアに立ち振る舞い、彼のことを選手としての能力だけで押さえ込んでいる。
この24歳のDFは、先のコパ・デル・レイ準決勝ファーストレグのクラシコでも模範的な振る舞いを見せた。試合終盤、マドリーが18歳のウルグアイ人FWアルバロ・ロドリゲスを投入した後、GKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンはじめバルセロナの選手たちは、まだ若い彼のアグレッシブなプレーを責めて精神的にプレッシャーを与えようとしたが、同胞のアラウホは毅然とした態度でそれを制止していた。
アラウホはこうした敬意を決して忘れない言動によって、マドリーのサポーターを含めてフットボール界から敬意を集め始めている。将来的には、頭にライターが当たったことを大袈裟に主張するジェラール・ピケからライターを取り上げてプレーに集中するよう促したり、ブラジル人選手たちの相手サポーターへの挑発にも見えるダンスパフォーマンスを制止したりしたバルセロナ名キャプテン、カルレス・プジョール氏のような存在になるのかもしれない。
