今大会でACアジャクシオやスタッド・ランスを撃破し、2008-09シーズン以来3度目のベスト4進出を果たしたトゥールーズ。
クラブ史上初のファイナル進出を懸けた重要な一戦では、リーグ・ドゥ(フランス2部)でボトムハーフに沈みながらも、準々決勝でマルセイユ相手に大番狂わせを起こした難敵アヌシーと対戦。なお、オナイウはこの大一番でベンチスタートとなった。
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トゥールーズがクラブ史上初の決勝進出
すると、16分にはDFコスタの不用意な胸でのバックパスに反応したシャマルにゴール前で決定機を許すが、ここはGKハウグの身体を張ったプレーで何とか凌ぐ。さらに、20分にはボックス手前の危険な位置で与えたFKからデモンシーに鋭いシュートを右隅へ飛ばされるが、再びハウグの好守で事なきを得た。
前半半ばを過ぎてセットプレーからコスタのヘディングシュートで最初の決定機を作り出したトゥールーズは、ここから流れを掴む。そして、36分には右サイド深くに侵攻したファン・デン・ブーメンからの正確なクロスをニアに走り込んだアブクラルがうまく身体をかがめて頭で合わせ、待望の先制点を奪った。
このまま1点リードで前半を終えたいアウェイチームだったが、前半アディショナルタイムにはGKハウグのクロス対応のミスからDFスアソがボックス内で相手を倒してしまい痛恨のPK献上。これをキッカーのボセッティに決められた。
追いつかれて後半に臨んだトゥールーズは相手の勢いに晒されてなかなか効果的な攻めを見せられない。逆にサイドを起点に幾つか際どいシーンを作られる。
流れを変えたいベンチは64分にラファエル・ハットンを下げてチャイビ、71分にはデヤーゲレを下げてオナイウを右ウイングに投入。この交代直後の73分にはファン・デン・ブーメンのFKから決定機を作るが、ニコライセンのヘディングシュートは惜しくもクロスバーを叩いた。
後半終盤にかけても一進一退の攻防が続くが、相手のミスを突いたトゥールーズが土壇場で勝ち越す。85分、中盤でルーズボールに反応したファン・デン・ブーメンが相手の背後へ長いボールを入れると、相手DFのヘディングでのバックパスを狙っていたチャイビがGKの寸前でボールをかっさらって右足のループシュートを無人のゴールへ流し込んだ。
これで完全に逃げ切り態勢に入ったトゥールーズだが、後半アディショナルタイムには相手の猛攻に晒される。オナイウも自陣低い位置まで下がってサイドバックやセントラルMFの守備をサポートする場面が多くなかなか攻撃に出られない。
90分にはサイにエリア外から強烈なミドルシュートをゴールネットに突き刺されるが、VARによるオフサイド判定に救われた。そして、何とかこのまま2-1のスコアで試合を終えたトゥールーズがクラブ史上初の決勝進出を果たした。
なお、5日に行われた準決勝のもう1試合、ナントvsリヨンは前回大会王者のナントが1-0で勝利。2シーズン連続のファイナル進出を決めている。