
昨季のウェストハムはELでも優勝を狙えるのではと期待されるなど、モイーズの下で完成度の高い集団となっていた。今夏にはイタリア代表FWジャンルカ・スカマッカ、ブラジル代表MFルーカス・パケタ、ドイツ代表DFティロ・ケーラーらも獲得し、昨季以上の成功を確信していたサポーターも少なくないはずだ。
ところが、現在ウェストハムはプレミアリーグで15位。降格圏には入っていないが、ウェストハムと降格圏の18位ボーンマスは勝ち点27で並んでいる。15位とはいえ全く油断できない状況なのだ。
いったいウェストハムの歯車はどこで狂ってしまったのか。前述したようにタレントは揃っているはずで、陣容だけを見ればトップ6に入ってもおかしくない。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d0245692669ed1cd128681238d47221060bab56d
モイーズはウェストハムを立て直せていない

ウェストハムは2002-03シーズンにも2部への降格を味わっているのだが、当時のチームにはFWパオロ・ディ・カーニオ、ジャーメイン・デフォー、ジョー・コール、レス・ファーディナンド、MFマイケル・キャリック、トレヴァー・シンクレアなど魅力的なタレントが揃っていた。それでも勝ち切れず、勝ち点42を稼ぎながら18位に終わって降格したのだ。
今のチームもタレントは揃っているため、仮に降格となれば20年前の悪夢と重なるものがある。レドナップ氏もそれを気にしているのだ。
「2003年に降格したウェストハムはクオリティに満ちていた。デフォー、ディ・カーニオ、シンクレア、キャリック、ジョー・コール。降格したチームの中では最高のチームだった。今のチームは当時ほどではないが、それでも降格した場合はかなり強いチームの1つということになるだろう。彼らは負けるには強すぎるチームだ。ただ、プレッシャーにさらされると奇妙なことが起こる可能性もある」
