ヨーロッパに初めて挑戦している上田。シーズン当初は起用されたポジションやチームにフィットできていない状態が続いたが、初ゴールを決めてから覚醒。コンスタントにゴールを重ねると、今年に入ってからはさらに加速。レギュラーシーズンで11ゴールを決めると、プレーオフでも2ゴール1アシスト。リーグ戦合計20ゴールに到達した。
ヨーロッパ1年目でこの数字は驚異的であり、ジュピラー・プロ・リーグではシント=トロイデン時代のFW鈴木優磨(鹿島アントラーズ)が残した17ゴールを超える日本人最多得点記録を更新中だ。
当然、夏の移籍市場でも注目を集めることに。先日クラブのスポーツ・ディレクター(SD)を務めるカルロス・アビーニャ氏はフランス『Get Football News France』で上田について言及。「間違いなく次のステップをマーケットで手にする準備ができており、モナコにいくのか、他のどこかに行くのか決断することになるだろう」と移籍市場を騒がす存在だと語った。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e0a8161d9bf78d91b49c642eecb93bd407622fbb
「もうそんなに若くはない」躍動中の上田綺世が移籍に言及
その中で、移籍についても言及。クラブに満足感を示しながらも、ステップアップをしたいと語った。
「セルクル・ブルージュにはとっても満足していますが、いつかヨーロッパの大きなリーグのクラブに行きたいと思っています」
「早ければ早いほど良いです。もうそんなに若くはないので…」
セルクル・ブルージュは日本代表MF南野拓実が所属するモナコのオーナーである実業家のドミトリー・リボロフレフ氏によって、2017年に買収。以後、クラブ間での選手の移籍が起きている。
モナコはリーグ・アンで上位争いをしており、来シーズンはヨーロッパのコンペティションに参加する可能性が高い状況。上田が望むステップアップになる可能性は高い。
また、自身の今季のここまでのプレーを振り返り、20ゴールと得点王についても言及した。
「チームメイトの中には、僕が得点王になるためにPKを譲ってくれる人もいます。僕が蹴ることになったのは、自発的な判断です」
「ただ、それを支持しない選手もきっといます。全てのストライカーが望んでいるわけではないと思います」
「毎試合、チームの勝利に貢献したいだけです。できるだけ多くのゴールが欲しいですが、どの順位で終わるのかは気にしていません」
「僕の目標は勝つこと。僕自身の目標はありません」