前回大会の準決勝と同カードとなった一戦。その前回大会で勝利を収めているスペインは、初招集のDFロビン・ル・ノルマンが先発し、両サイドバックにはヘスス・ナバスとジョルディ・アルバのベテラン組を起用。攻撃的な両ワイドには、ロドリゴとジェレミ・ピノが配された。
一方のイタリアは「3-5-2」のフォーメーションを採用。中盤の中央にニコロ・バレッラ、ダヴィデ・フラッテージ、ジョルジーニョが並び、両ワイドにジョバンニ・ディ・ロレンツォとレオナルド・スピナッツォーラを配置。最前線には、チーロ・インモービレとニコロ・ザニオーロが入った。
【スコア】
スペイン代表 2-1 イタリア代表
【得点者】
1-0 3分 ジェレミ・ピノ(スペイン代表)
1-1 11分 チーロ・インモービレ(PK/イタリア代表)
2-1 88分 ホセル(スペイン代表)
https://news.yahoo.co.jp/articles/353989b4755ca9f882195e91375490e0e2e104c0
スペインがイタリアとの接戦を制し、EURO2012以来の主要タイトルに王手
幸先の良いスタートを切ったスペインだったが、対するイタリアもすぐさま反撃に出る。10分、ボックス左のスペースを狙ったニコロ・ザニオーロが後方からの浮き球を左足でダイレクトシュート。狙ったコースとは異なる方向にボールは飛んだが、これが対応していたル・ノルマンの右手に当たってPKを獲得。これをチーロ・インモービレが落ち着いて決めた。
その後は拮抗した展開が続いたが、21分にイタリアが決定機を作り出す。2列目から裏に飛び出したダヴィデ・フラッテージがジョルディ・アルバと入れ替わりGKウナイ・シモンと一対一に。GKの股下を冷静に抜いてネットを揺らしたが、VARでオフサイドの判定となり、逆転とはならなかった。
前半はスペインがボールを保持する時間が長く、より多くのシュートを放ったが、スコアは1-1のまま後半へ。ハーフタイムには、スペインがロドリゴに代えてマルコ・アセンシオを、イタリアがボヌッチとスピナッツォーラに代えてマッテオ・ダルミアンとフェデリコ・ディマルコを、それぞれ入れ替えた。
するとスペインが48分、右サイドでボールを持ったアセンシオが左足でボックス左に走り込むミケル・メリーノへ鋭いクロスを供給。左ポスト側でメリーノがダイレクトシュートを試みるも、応対したGKの左手にゴールを阻まれた。その後も主導権を握るスペインに対してイタリアは60分、MFブライアン・クリスタンテを入れて中盤の強度を挙げ、前線にスピードのあるFWフェデリコ・キエーザを送り込む。
イタリアは直後にフラッテージの飛び出しからゴール前で決定機を作り出すが、こちらもGKの好守にゴールを阻まれた。スペインも選手を入れ替えつつ、ボールを保持してチャンスを窺うと、88分に決勝点が生まれる。ゴール正面、ボックスの手前にこぼれたボールをロドリが右足でシュート。DFに当たってディフレクトしたボールを、4分前に投入されたばかりのホセルがゴール前で押し込み、スペインが2-1と勝ち越して勝利を収めた。