今月の親善試合でも層の厚さを見せた森保ジャパンだが、次なるワールドカップ2026へ課題となるのがサイドバックの人選だ。
ここは昨年のカタール大会まで右は酒井宏樹、左は長友佑都の両ベテランが君臨していたが、3年後のことは分からない。両者の後継者となる人材を見つける必要があり、サイドバックに関してはまだ層が厚いとは言えない状況だ。
左ではカタール大会を経験している伊藤洋輝がおり、先日のペルー戦では強烈なミドルシュートで得点も奪っている。レフティーであることを考えれば、伊藤は貴重なレフトバック候補だ。
右で存在感を増しているのは、オランダのAZで主力を務める菅原由勢(22)だ。22歳と若いことも魅力で、豊富な運動量とオランダ・エールディヴィジで磨かれた攻撃性は強烈な武器だ。今月の親善試合でもインパクトは十分で、このまま右サイドバックのポジションを確保する可能性も考えられる。
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今季ハノーファーで奮闘した室屋
菅原のような若手が出てきた一方で、第二次森保ジャパンに少し乗り遅れてしまった選手もいる。ドイツ2部のハノーファーでプレイするDF室屋成だ。
29歳の室屋は2017年にA代表デビューを果たしており、代表では16試合を経験してきた。これまでは先輩の酒井宏樹にリードされてきたが、次のワールドカップこそはとの思いもあるだろう。
今季はドイツ2部で31試合をこなし、3ゴール1アシストと成績も悪くない。充実したシーズンだったと言えよう。しかし、右のサイドバックは前述した菅原に加えてベルギーのシント・トロイデンで高い評価を受ける橋岡大樹(24)、3月の代表戦には招集されていたガンバ大阪の半田陸(21)といった後輩が伸びており、カタール大会を経験している川崎フロンターレDF山根視来(29)、さらには攻撃性の高い相馬勇紀をサイドバックへ回すプランもテストされている。まだ1番手が決まったわけではないが、右サイドバックは候補者が出てきている。