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FC東京のアダイウトンが三笘薫や伊東純也のスピードを分析

今シーズンのJ1リーグで最速となるトップスピード35.5kmを記録しているFC東京のブラジル人MFアダイウトンは、クラブ公式サイトで「過去対戦して最も衝撃を受けた選手」に三笘の名前を挙げている。今や三笘のスピードは日本代表でも欠かせない武器となっているが、“J1最速の男”は三笘のどこに衝撃を受けたのか。
「スピードがあるのはもちろんですが、スペースがないような場所でも、加速できてしまうところが三笘選手の凄いと感じさせられるところです。そして止まった状態からの加速も素晴らしいものがあります。そして、切り返しの角度。その角度に、『そのスピードでそこにボールを運べるか』と驚かされます」
そして、爆発的なトップスピードから急停止を見せて相手を翻弄したMF伊東純也(スタッド・ランス)の活躍にも触れつつ、「彼らもそうだと思うのですが、私たちのようにスピードを武器にする選手は、スピードがゼロの状態からどれだけ初速で加速できるか。またはトップスピードから、いかに急に止まれるか。その緩急が非常に大切だと思っています。彼らはそこが非常に上手く使えているので、対峙するDFはとても難しいのではないでしょうか」と、分析した。
また、現在の日本代表の中には、アダイウトンにとって「父のような存在」と言わしめる人物がいる。第2次森保ジャパンでコーチを務めている名波浩氏だ。9年という長い年月を日本で過ごすことになったアダイウトンだが、当時ジュビロ磐田の監督だった名波氏が獲得に動いていなければ、そのキャリアは全く違うものとなっていたであろう。
「いろんなところでアドバイスをしてくれて、練習の時はもちろん、試合の時でもコミュニケーションを重ねてくれました。良くなかった時に『こういうふうにすればいい』という適切なアドバイスをくれて、自分を育てるためにいろんなことを考えてくれました。今の自分がここにいられるのは本当に名波さんのおかげなので、本当に感謝しています」
具体的な指示で印象的だったのは、「ポジションの取り方」だという。「スピードがあることを名波さんは理解してくれていました。そのスピードを生かすために、どこに立てばいいのか。また、ロングディスタンス(長い距離)でのスピードの生かし方の部分に課題があったので、そこも指導してもらいました」と、振り返った。
