レアル・マドリーのカスティージャ(Bチーム)に所属する中井卓大は、ついに退団する見込みのようだ。
現在19歳のMFは、2014年にマドリーのカンテラ(下部組織)に加入して以来、順調にステップアップを果たしてきた。だが、昨シーズンはスペイン3部を戦うカスティージャでわずか2試合、計5分間しか出場できず、去就が注目されていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7f794c317ae14fcbe106846c62544705e8a1d7ee
2022-23シーズンは5分間しか出場できなかった中井
レアル・マドリーの専門メディア『Defensa Central』は7月16日、「2025年まで契約があるにもかかわらず、驚きの退団」と見出しを打ち、次のように報じた。
「ここ数時間で、“ピピ”ことタクヒロ・ナカイが退団すると判明した。2025年6月までの契約を結んでいるにもかかわらず、レアル・マドリーを離れる。多くのカスティージャの選手と同様に、この日本人の成長を鈍らせないようにするため、そしてマドリーが彼に寄せる期待に応えるために退団する運びとなる」
同メディアは「マドリーはわずか10歳の時に“日本の真珠”を選び、その少年は2014年にマドリードに上陸して以来、マドリーの下部組織で昇格し続けており、クラブ内では最も将来性の高い選手の一人と見なされてきた」と続けている。
「ナカイはカルロ・アンチェロッティ監督からもトップチームでのトレーニングを認められ、参加するたびに非常に良い感触を残している選手だ」
記事は「フロレンティーノ・ペレス会長とホセ・アンヘル・サンチェスCEOは、マドリーの財源として2500万ユーロ近い資金を集めたいという戦略の下、日本人選手は他の宝石たちの別れに加わることになる」と困惑気味に伝えている。
記事の内容通りなら完全移籍になるが、「この日本人の成長を鈍らせないようにするため、マドリーが寄せる期待に応えるために」という文面から判断すると、“白い巨人”のいわば得意技である買い戻しをオプションを付ける可能性は十分にある。