
10月28日、英国各地ではプレミアリーグの第10節が4試合行われ、日本代表DF冨安健洋(24)が所属するアーセナルはホームで今季昇格組のシェフィールドUと対戦。冨安はこの試合ベンチ・スタートとなった。
冨安が自身の節目となるアーセナルでのプレミアリーグ戦50試合目の出場で、ついに初ゴールを奪った。
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シェフィールド戦で後半アディショナルタイムに加入後初ゴールをマーク
冨安がゴールを奪ったのは、ビエラのPK判定がVARにもつれ込んで『10』分と表示された後半アディショナルタイムの6分目。右サイドからのコーナーキックがゴール前につめていた冨安に流れた。ワンバウンドしたボールがゴールに背を向けた日本代表DFの左側の腰に当たって落ちた。そのボールを反転しながら右足で見事にボールを捉えた。
これがシェフィールドUゴールの右隅トップコーナーに突き刺さるアーセナルの5点目。両腕を脇に引き付けてガッツポーズをした冨安が満面の笑顔を浮かべると、ベルギー代表MFトロサールが抱きつき、この試合のハットトリック・ヒーローのエンケティアも笑顔で冨安を抱きしめた。
ちょうど50を数える記念すべき試合だったことは「試合後のインタビューで言われて」気がついたという。ピッチ上であれだけ満面の笑顔を見せたのはアーセナル加入後初めてではないかと尋ねると、少しはにかんだ表情で「ゴールを決めた時は、もっとカッコ良くやりたかったんですけど。なんかアジアカップの時でも、あんな感じで”お前喜び方知らないだろ?みたいな感じで言われて(笑)。そんな感じですね」と話して、ただただ嬉しそうだったアーセナル初ゴールを振り返った。
また試合前日にはGKのラムズデールに「明日ゴールを決めたらロレックスをプレゼントする」と剛気な約束をしてもらったことも明かした。ところがこの試合前にベンチスタートであることが分かると、「俺から”今日はスタメンじゃないからいいわ”」と言って、約束は帳消しになったという。
5-0の大勝劇を飾った上に、冨安の初ゴールが飛び出した試合となり、アルテタ監督は試合直後の会見で「I love him, everybody loves him」(彼が大好きだ。みんな彼が大好きなんだ)と熱烈に一言。そして「冨安は控え室で人気者。みんなが彼のゴールをあれほど喜んだところを見ただろう。みんな彼に先頭に立ってゴールの余韻を味わって欲しかったんだ。なぜなら彼が常にみんなのためにプレーをするからだ」と一気に語ると、最後に「チームにとってファンタスティックな選手」ときっぱり。冨安をヒーローのひとりに数えて、欧州CLとプレミアリーグの真剣勝負2本立てを連勝した10月最終週を締めくくった。