
日本代表は11月16日、北中米ワールドカップ・アジア2次予選の初戦でミャンマー代表と対戦。5-0で圧勝した。
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見事なミドルを叩き込んだ鎌田

コンディションが懸念されるなか、中盤を完全にコントロール。11分に運ぶドリブルで上田綺世が決めた先制点の起点となると、27分には左足で圧巻のミドルを叩き込む。腰の違和感で前半のみのプレーとなったものの、改めて存在感を見せつけた。
所属するラツィオでは、開幕直後こそ4試合でスタメン出場を果たし、王者ナポリからゴールも挙げたものの、チームが結果を出せないなか、マウリツィオ・サッリ監督は左インサイドハーフのルイス・アルベルトと鎌田が似たタイプのため、「バランス」を重視して同時起用を断念。「カマダは好きだが、使うのが難しい」とぼやきながら、フィジカルの強いマテオ・ゲンドゥジを右インサイドハーフで起用している。
そして、本人が「一番難しいタスク」と語るように、チームの王様であるL・アルベルトとのポジション争いを余儀なくされているのだ。
緻密な戦術家で知られるサッリは、少し頑固なところがあり、一度決めるとなかなかメンバーをいじろうとしない。L・アルベルトをなかなかローテーションで外さないため、日本代表MFの出番は激減してしまった。
フィジカルやパワーはたしかにゲンドゥジに及ばないかもしれないが、鎌田は守備力が低いわけではない。ミャンマー戦の29分、即時奪回をしたプレーを見てもそれは明らかだ。サッリ監督には、ぜひこのシーンを見てほしい。
相手によっては、L・アルベルトと鎌田の同時起用は可能だろうし、時にはスペイン人MFを休ませるのも必要だ。実際、「欧州一美しいサッカー」と絶賛されたナポリの監督時代も、メンバーを固定しすぎて、お決まりのようにシーズン終盤に失速。ユベントスの牙城を崩せなかった。
もちろん、ミャンマーの実力はセリエAやチャンピオンズリーグのレベルとは程遠い。それでも、あえて言いたい。
「サッリよ、カマダのクオリティを見たか」と。