ワールドカップ・カタール大会に出場する日本代表の26人のメンバーが先日、日本サッカー協会から発表された。この4年間でメンバーは大きく変わっており、前回のW杯・ロシア大会を知る選手は少ない。
3人招集されたGKは川島永嗣と権田修一、シュミット・ダニエルで、前回大会を経験しているのは川島だけだ。前回は東口順昭と中村航輔が招集されていたが、今回は選外になっている。
中村は将来を期待されたGKだが、日本代表からは2019年以降遠ざかっている。
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ポルティモネンセで正守護神となった中村航輔
柏レイソルで名を揚げ、現在はポルトガルのポルティモネンセにいる中村。昨季のリーグ戦の出場はわずか2試合にとどまったが、今季は夏の移籍市場でポルティモネンセの正守護神を務めていたサムエル・ポルトガルがポルトへ移籍し、中村は繰り上がる形で先発の機会を得た。
正守護神となった中村はポルティモネンセで自身の実力を最大限発揮している。直近のブラガ戦では1-2と敗れてしまったが、中村は8セーブを記録して相手の攻撃を防いでいる。しかもそのうちの5セーブはボックス内から放たれたシュートをはじき返しており、中村のセービングのレベルの高さがうかがえる。
シーズン途中からではあるが、正守護神の座を獲得した中村のスタッツは素晴らしい。セーブ数(38回)リーグ7位、ロングボール成功数(81回)リーグ4位と2つの分野でプリメイラリーガ上位の数字を残している。
すでに代表のGKの序列は固まっており、最終的に川島、権田、シュミットが招集されたが、もう少し早いタイミングで中村がポルトガルで結果を出すことができていればカタール行きの可能性はあっただろう。セービング能力はトップクラスであり、ビルドアップ面はポルトガルで向上している。ロングボールは正確で、一気にカウンターを仕掛けられる。