
元日本代表監督のバヒド・ハリルホジッチ氏(70)がフランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)を率いていた時代を振り返り、元ブラジル代表のスター、MFロナウジーニョ氏(42)の異常な契約について〝大暴露〟した。
ハリルホジッチ氏は2003年にPSGの指揮官に就任。最初の仕事はロナウジーニョ氏の処遇についてだった。フランスメディア「SO FOOT」のインタビューに応じたハリルホジッチ氏は「私がオーナーにロナウジーニョを維持するかを尋ねたところ、私に『決定しろ』ということだったが、1週間後に『(ロナウジーニョを)売る義務がある』と私に説明した。そうしないと、DNCG(全国経営監査委員会)に『降格させられるだろう』と言われた」と明かした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/00eb8c3a60c8fde302501c71ea8daad75b3fed7a
「これ(契約)を見つけると、PSGに滞在させるかどうかを疑問に感じた」

高年俸のロナウジーニョ氏の契約が当時のクラブ経営を圧迫していたための処置だったとみられる。さらに、ハリルホジッチ氏は「ロナウジーニョの契約を見せてくれたが、10日ほど怒りは収まらなかった。Sportsfiveという会社からかなりの金額で貸し出されていて、しかもPSGはロナウジーニョの妹や兄弟ら5人のサラリーを払っていた。中には〝ラビウ・バイタ〟という架空の選手にもお金を払っていたんだ」と振り返った。
スター選手と契約する場合、年俸などの他にも多くの条件が付くのが一般的とされる。当時の契約内容についてはあくまでハリルホジッチ氏のコメントによるのだが、同氏は「これ(契約)を見つけると、PSGに滞在させるかどうかを疑問に感じた」と言うように最終的には移籍を容認。結果、エースだったロナウジーニョはスペイン1部バルセロナへ移籍することになったという。
