同メディアは「今年も難しい。日韓戦と縁がないソン・フンミン」と題した記事を掲載。トッテナム・ホットスパーで円熟期を謳歌するスーパースターは、意外にもキャリアにおいてたった一度しか日韓戦に出場していないという。
現在30歳のソンが唯一出場したのは今から12年前、2011年1月にカタールで行なわれたアジアカップ準決勝だ。アルベルト・ザッケローニ政権下の日本が2対2からのPK戦の末にライバルを下したゲームで、当時18歳だったソンは終盤の82分から途中出場。『Daily An』は「最年少メンバーだった彼はほとんど見せ場を作れず、PK戦で敗れた直後は熱い涙に暮れた。あれから12年間、日本への雪辱に牙を研いできたが、一度も日韓戦には出場できていない」と紹介する。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1787dd7eccdb1e58bfae3ce9afee7c475527c1c2
「札幌と横浜の惨事にも出場していない」
2011年のアジアカップ以降も日韓戦はたびたび実施されてきた。しかしE-1選手権(東アジアカップ)は互いに国内組のみのメンバー構成で、韓国が優勝した2018年のアジア大会では決勝で対峙してソンもピッチに立ったが、チームのベースとなっていたのはU-22世代の選手たちだった。
やはり記憶に刻まれているのは、2011年8月の札幌ドームでの一戦と、2021年3月に日産スタジアムで激突したゲームだろう。親善試合とはいえフルメンバー同士のガチンコ対決で、日本がともに3-0の快勝を収めた。その2試合にも、ソンは体調不良や怪我によって出場を飾れなかったのだ。
『Daily An』は「札幌と横浜での日韓戦は、韓国にとって恥辱と惨事でしかない」と振り返りつつ、「ただ、韓国のサッカーファンからすれば、その歴史的敗北となった2試合にエースであるソン・フンミンが出撃しなかった事実は唯一の救いとも言えた」と論じる。そして、「プレミアリーグ最高のストライカーのひとりであるソン・フンミンが加わって日本と対戦すれば、結果は変わるかもしれない」と悪しき流れの断絶に期待を込めた。