https://news.yahoo.co.jp/articles/5ff0058de290102cc524bde3f40da94525f02083
堂安の発言に西が反応。横パスと縦パスの関わりに私見を述べた
「何のための横パスかっていうところは、サッカーにおいて大事。横パスだけでは、もちろん崩れないのも確かですし。そこを織り交ぜながら、幅を使ったり、中から行ったりっていう攻撃が、相手の裏を突くことが大事なんですけど」
振り返るのは、鹿島時代にクラブワールドカップで対戦したレアル・マドリーだ。
「彼らは、味方との距離感が遠いままでも、強いパスを通すことで、横パスだけでも、けっこう崩れるというか、縦パスのコースが空くんですよ。そのへんが一番、やっぱり日本人と違うなと思って。パススピードの速さですね」
Jリーグでは「距離感を近くすることによって、パスのリズムを作ったりする」。一方でスペインの名門に関しては「距離感が遠いままで、できるのが凄さかなと思いましたね」と回想。「横パスで、縦のコースを空けることができるので、縦パスが楽に通せる」という。
実体験を踏まえて、「日本代表が意識して、そこをやるということも一つ」と提案。また自身は、「相手の矢印の逆を常に取っていく」ことを意識。「矢印の逆を取ることで、縦のコースも空けることができますし、それを合図にして、全体で攻撃し始めるという感じですかね」と述べる。
強調したのは、どちらかに偏りすぎないことだ。
「縦パスが入らないからといって、縦に放り込むだけが良いことではないですし、堂安選手が言ったように、横パスだけではもちろん攻めにもなりませんし。そこはバランスと、相手がどう守りたいかというのを常に感じながら、相手のやりたいことをさせない、相手がここでハメたいなら逆に持っていくとか、そういう部分を全体で共有しながら、突き詰めていければいいかなと思います」
経験豊富な35歳は、ピッチ上での柔軟な振る舞いも重視しているようだ。