
スペイン1部レアル・マドリードの下部組織で〝神童〟と期待されてきたMF中井卓大(19)が正念場を迎えている。8日に発表されたU―20W杯(20日開幕、アルゼンチン)に臨むU―20日本代表メンバーには、MF松木玖生(20=FC東京)など有望株がそろう一方で、中井は無念の落選となった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4d2dc852f6cbeaa3e1c9714a0e310bab12277d36
今夏は身の振り方を考えなければいけない時期に差しかかっている

中井は9歳で日本人として初めて名門Rマドリードの下部組織に入団。順調に各年代のチームで昇格を続け、今季からはついに二軍にあたるRマドリードBに所属した。しかし、ここで大きな壁にぶち当たっている。居並ぶタレントたちの後塵を拝し、今季はわずか2試合の途中出場でプレー時間は5分。試合に出られない現状では、U―20W杯メンバー落選も仕方のないところだろう。
中井は10月に20歳の誕生日を迎える。最も伸び盛りのこの年代で実戦機会がないままでは今後のサッカー人生を左右しかねないだけに、今夏は身の振り方を考えなければいけない時期に差しかかっている。
元日本代表MF前園真聖氏(49)は中井の現状について「成長できる環境ではあると思いますし、何かのタイミングで監督が引き上げてくれるかもしれません」と残留するメリットを挙げつつ、こうも指摘する。
「レアルは特別でトップに上がれる人数は1、2人でしょう。そこでどういう決断をしていくのか。MF久保建英(レアル・ソシエダード)も残りたいけど外で経験を積むことを選びましたし、そうした選択になってくるかもしれません。あとは本人の決断次第でしょう」
