元日本代表主将の吉田麻也が感じたアジア杯…「審判との駆け引き、もう少しあってもいい」

２０１１年から３大会連続でアジア杯に出場。優勝も、決勝での苦い敗戦も味わった百戦錬磨の吉田だからこそ、気づいたことがある。「アジアで戦う上でやってはいけないこと、やらない方がいいことが色々ある中、その辺で多少苦しんでいるのは感じる。例えば、もっと審判と駆け引きをするとか。特に中東のチームはホームみたいなもので、勢いに乗せないよう、勢いを殺す戦い方をするゲームマネジメントはもう少しあってもいいかなと思う」と指摘。ただ、「外部の人がどうこう言うのは簡単。中でやっている選手、スタッフが戦わないといけないこと。頑張ってくださいと言いたい」とエールを送った。

日本は１次リーグ第２戦でイラクによもやの敗戦を喫した。吉田は「アジアのレベルは確実に高くなっている」と感じたという。「（日本が敗れた）イラクのベンチを見てても、後ろでタブレットを使って、たぶん上のスタッフとコミュニケーションを取っていた。昔だったら考えられない。当たり前にヨーロッパのスタッフが入って、ヨーロッパのトレンドを取り入れている。もともと中東の選手は能力はある。それに最先端の分析が入ってきて、より戦うのは難しくなってきている」。

自身が戦った過去のアジア杯と比較しても、「今までみたいに簡単に勝てる試合がなくなりつつある。特に中東のチーム。（決勝トーナメント１回で当たる）次のバーレーンもそうだが、今までだったら勝てるだろうと思って戦っていたチームが、そんなに大差で勝てなくなってきている。その中でも（日本は）勝たないといけない」と分析していた。