現在プレミアリーグでは8勝8分5敗という成績を収め、7位につけているブライトン。FAカップでは、6日に開催された今大会初陣の3回戦で、ストークを撃ち合いの末に4ー2で下していた。一方、シェフィールド・ユナイテッドはプレミアリーグでは2勝4分15敗という成績で現在最下位に沈んでいるものの、6日に行われた今大会3回戦のジリンガム戦では、4ー0と4部クラブを相手に力の差を見せつけ、4回戦行きの切符を手にしていた。
ブライトンは、AFCアジアカップカタール2023を戦う日本代表に合流していることから三笘薫が不在だが、パスカル・グロス、ジョアン・ペドロ、エヴァン・ファーガソンらがスターティングメンバーに並んだ。一方、シェフィールド・ユナイテッドは︎キャメロン・アーチャーやベン・ブレアトン・ディアスといった面々が先発に名を連ねている。
【スコア】
シェフィールド・ユナイテッド 2ー5 ブライトン
【得点者】
0ー1 14分 ファクンド・ブオナノッテ(ブライトン)
0ー2 29分 ジョアン・ペドロ(PK/ブライトン)
1ー2 44分 グスタヴォ・ヘイメル(シェフィールド・ユナイテッド)
2ー2 45+8分 ウィリアム・オスラ(シェフィールド・ユナイテッド)
2ー3 52分 ジョアン・ペドロ(PK/ブライトン)
2ー4 67分 ジョアン・ペドロ(ブライトン)
2ー5 90+7分 ダニー・ウェルベック(ブライトン)
https://news.yahoo.co.jp/articles/894684f5d5485d4874db242de51835e7ff011c8e
2本のPKを成功させたJ・ペドロはハットトリック達成
するとブライトンは9分、敵陣中央でアダム・ウェブスターからのパスを受けたビリー・ギルモアが右サイドへスルーパスを送ると、斜めの動きで背後へ飛び出したグロスがクロスボールを送る。中央で待っていたファーガソンがヘディングシュートを沈めたが、ここはグロスのポジションがオフサイドと判定され、得点は認められなかった。
その後はブライトンが細かくボールを繋いでリズムを作っていくと、14分にはピッチ中央で前を向いたJ・ペドロが縦へ繋ぎ、ファーガソンのポストプレーからファクンド・ブオナノッテにボールが渡る。前を向いてドリブルで仕掛け、ペナルティエリア手前中央から迷わず左足を振り抜くと、強烈な一撃がゴールに突き刺さった。ブオナノッテの“ゴラッソ”で、ブライトンが先手を取っている。
続く26分には左サイド開いた位置でボールを受けたペルビス・エストゥピニャンが横へ繋ぐと、ボールを引き取ったJ・ペドロがファーストタッチでうまくボールを持ち出し、ペナルティエリア内で倒されてPKを獲得する。ここで得たPKをJ・ペドロ自身がきっちりとゴール左下に沈め、ブライトンがリードを広げた。
前半はこのまま終盤に突入したものの、徐々にシェフィールド・ユナイテッドはロングボールを用いて攻撃するシーンを増やす。44分にはスルーパス1本で右サイド背後のスペースへ飛び出したウィリアム・オスラが中央へ折り返す。このボールはGKバルト・フェルブルッヘンに弾き出されたものの、こぼれ球をグスタヴォ・ヘイメルが押し込んだ。VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)のチェックを経て、オスラはオンサイドと判定され、シェフィールド・ユナイテッドが1点を返した。
さらに前半アディショナルタイム、ジェイデン・ボーグルがアーチャーとのパス交換で右サイド高い位置までボールを持ち運び、ハマーからのリターンパスを受けてクロスボールを送る。中央で待っていたオスラがヘディングシュートを沈め、シェフィールド・ユナイテッドが試合を振り出しに戻した。
2-2で折り返した後半、立ち上がりの50分にはブライトンに勝ち越しのチャンスが到来。ペナルティエリア右でセカンドボールを拾ったJ・ペドロが右足でクロスボールを送ると、ファーガソンと競り合ったボーグルのハンドが確認され、ブライトンにこの日2度目のPKが与えられる。1本目と同じくキッカーを務めたJ・ペドロは、今度はゴール右へと、再びGKイヴォ・グルビッチの逆を突く一撃を沈め、ブライトンが勝ち越しに成功した。
続く67分には敵陣でのセカンドボール回収から、ギルモアからのパスを受けたヤン・ポール・ファン・ヘッケが斜めの方向へパスを差し込む。ペナルティエリア手前に落ちてパスを引き出したJ・ペドロがコンパクトな振りでグラウンダーの一撃を叩き込み、再びブライトンがリードを2点に広げた。
終盤に差し掛かるとシェフィールド・ユナイテッドも良い形でフィニッシュまで持ち込むシーンを作ったものの、追い上げの得点を決めることはできない。8分間の後半アディショナルタイムには、前がかりとなったシェフィールド・ユナイテッドの隙を見逃さず、ブライトンがカウンターで攻撃へ。ダニー・ウェルベックが自ら持ち運ぶと、ペナルティエリア右へ進入して右足でシュートをねじ込み、勝負を決定付けた。
その直後、シェフィールド・ユナイテッドはジェームズ・マカティーが左足で放ったミドルシュートがクロスバーに直撃するも、真下に落ちたボールはゴールラインを割っていなかった。試合はこのままタイムアップ。ブオナノッテのスーパーゴール、J・ペドロのハットトリック、さらにウェルベックのダメ押しゴールで合計5ゴールを挙げたブライトンが、シェフィールド・ユナイテッドとの撃ち合いを制した。
コメント
J・ペドロのPK上手すぎて外す気がしない