名将の熱烈オファーを受け、昨夏に名門クラブの一員となった遠藤航にとっても、記念すべき初タイトルとなった。2018年夏にベルギー1部のシント=トロイデンに赴き、ドイツ1部のシュツットガルトを経て、最高峰リーグにステップアップした彼だが、これまでは下位争いに忙殺されることが多く、優勝カップを手にするチャンスは皆無に近かった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/80e4eb52f0eda7e5d7a1da34efdf15b379ba7297
昨夏に加入した遠藤を香川真司は期待していた
「航はクロップが間違いなく好きなタイプ。むしろやれると思う。リバプールはカイセドを取れなかったけど、航で十分補えると思うんで、それを証明してほしいですね」
遠藤がリバプールデビューを果たした昨年8月19日のボーンマス戦の翌日、香川真司(セレッソ大阪)が大きな期待を口にした通り、日本代表キャプテンはカイセドを上回る存在感をアピールした。
的確なポジショニングと要所、要所でのボール奪取、素早い展開は目を見張るものがあった。後半開始早々に中盤で反転し、左サイドのルイス・ディアスに出したパスなどは一級品。直後の左CKからの思い切ったシュートも迫力が感じられた。
後半15分のセットプレーからファン・ダイクが頭で押し込んだ決定機は遠藤の立ち位置がオフサイドと判定され取り返されてしまったが、そういったマイナス要素にも動じないのがこの男。最後までタフに走り続け、堂々たるパフォーマンスを披露。シーズン序盤は出番を得られるかどうかを不安視された31歳のボランチは完全なる主力の地位を勝ち得たと言っていいだろう。
「『結局、自分のところで奪えばいいんでしょ』という話。それはリバプールで求められている部分で、ずっとトライしているところ。自分のところで奪い返したり、セカンドを拾うところも含めて、運動量多くやれればいいと思って取り組んでます」と彼はアジアカップ期間中にリバプールでのタスクについて言及する機会があったが、クロップとの出会いによって、ストロングポイントがより研ぎ澄まされている印象を受ける。
シュツットガルト時代は4-1-4-1のインサイドハーフで起用されるのがメインで、攻守両面で幅広い仕事を託されていたが、今の環境ではアンカーとして球際のバトルやボール奪取、前への展開といったプレーに専念できるようになった。そこも遠藤が輝いている大きな要因なのかもしれない。
クロップにしてみれば「ワタルなら確実に自分の求めることを120%のマインドでこなしてくれる」という絶対的な信頼があったのだろう。それは香川、南野拓実(ASモナコ)といった日本人選手たちとの強固な師弟関係によるところが大なのではないか。
2010年~12年にボルシア・ドルトムントで共闘した香川、2020~2022年にリバプールで共闘した南野はどちらもハードワークを厭わない献身的なアタッカーだった。「日本人選手はハードルの高いタスクを課しても、それをクリアしようとガムシャラに食らいついてくる。絶対にサボらず全力で戦い続けてくれる」という確信を深めたに違いない。それはクロップにとって大きな発見であり、自身の戦術を具現化させるための重要な駒として信頼を寄せるようになったのだ。
そういった先人たちがいたから、遠藤に対しても好意的な見方をしていたに違いない。だからこそ、30歳のベテラン選手の補強というリスクの高いチャレンジに踏み切った。周囲は「30歳の日本人選手がリバプールで定位置を獲得できるはずがない」といったネガティブな評価も少なくなかっただろうが、ドイツ人指揮官は決してブレなかった。
残るタイトルもクロップとともに…遠藤のキャリアに必要な頂点
これまでも小野伸二に絶大な信頼を寄せたベルト・ファン・マルバイク監督、中村俊輔を引き上げたゴードン・ストラカン監督、セルティックに古橋亨梧や前田大然らを連れて行ったアンジェ・ポステコグルー監督(現トッテナム)など、これまでも日本人選手のポテンシャルの高さを認めてくれる外国人指揮官はいたが、クロップはその代表格。その名将が指揮を執るビッグクラブに引っ張られ、大舞台に立たせてもらった遠藤はまさに幸運の男と言ってもいいかもしれない。
ただ、最高の指揮官との仕事はあと3か月だけ。来季からは別の監督がやってくる。そこが遠藤にとっての新たなハードルになるだろう。かつてマンチェスター・ユナイテッド時代の香川も、アレックス・ファーガソン監督が去った直後にやってきたデビッド・モイーズ(現ウェストハム)、ルイス・ファン・ハール両監督に冷遇され、1年後にはドルトムント復帰という道を歩んでいる。
目下、リバプールで主力に上り詰めたと言っていい遠藤が同じような扱いをされるとは考えにくいが、何が起きるか分からないのがサッカーの世界だ。それは30代のベテランボランチにはよく分かっていること。来季以降の自信を取り巻く環境をよりポジティブなものにするためにも、クロップとの残された時間を大事にして、より多くの成果を残すことが肝要だ。
現時点で首位に立っているプレミアリーグ制覇を現実にできれば理想的だし、ラウンド16まで勝ち上がっているUEFAヨーロッパリーグのタイトルも目指したいところ。取れるものは全て取って、華々しい形でクロップを送り出せれば、遠藤自身の価値も上がる。そうなるように名将から得られるものはすべて得るという貪欲さ、ガムシャラさを前面に押し出して、今季終盤にかけてフル稼働してほしいものだ。
コメント
香川はわかるけど南野は違うんじゃない?って思っちゃうね正直
>>1
南野もかなり優秀な控えで、チームの足は引っ張ってないどころか大貢献してたよ
当時の戦力でレアルより上につけてたリヴァプールで、2番手でも日本人FWが選ばれてたのは本当に素晴らしい事でしょ
イケメンへの評価だけ顔面コンプレックスに引っ張られすぎでしょ
記者の想像の記事やんけ
クロップにも遠藤にも取材なし
クロップジャパンお願いします
隠された真実(記者の妄想)
本当に代表やってくれないかね
試合の時だけ来日で充分だから
日本気に入ると思うけど
>>6
全試合オンラインでいいから監督してほしい
元川さんでもこんなしょうもない記事書くことあるんやなぁ
>>1
今シーズンのカラバオカップ優勝後、チーム公式の動画のチーム内のインタビュー
(つまり日本人記者の誘導質問ではない)でクロップ本人が2022年カラバオカップの決勝に行けたのはタクミミナミノのおかげって言ってるよ
お前ら無駄に日本人に厳しすぎなんよ
ミスリンタット案件とザルツ産だからな期待しちゃうね
いかにも元川らしい作文ですね
クロップは昔から実力さえ認めてれば国籍もどこに所属してたかも気にしないでスタメンにする。ドルトムントでは戦術的にペリシッチよりグロスクロイツを優先してたほど。
クロップ下の日本人だとドルトムントの丸山とかパッとしなかった選手もいたんだけど知らなそう
>>2
2番手?カラバオカップ決勝ベンチ出場なし、FAカップ決勝ベンチ外の南野が2番手?
サラー、マネ、フィルミーノ、ジョタ、オリギ、ゴードンにすら負けてた南野が?
控えでも腐らず献身的なプレイをしてくれる選手は貴重だし、カラバオカップ準決勝までは南野が連れてきたと言っていい。
でも、リーグ戦出場分数100分台でほとんど試合に出れなかった南野とTO要員どころか、主力の香川と遠藤と違うと思ってる上のコメントは全くおかしくないだろw
むしろ、お前が本当に試合見てたのか気になるわw
>>8
むしろ、こんなお気持ち作文多くねこの人w某山と同じで、論理的に破綻してるお気持ちライターやん。
>>13
殆どリザーブに居なかったか?
目にかけるレベルですら無い
>>13
丸岡だろ?
お前がもう覚えてないやんけ
日本人に懐疑的であったクロップさんにそのかんがえを改めさせた香川さんが凄いのよ
ドルトムントの練習段階で凄い掘り出し物だと思ったらしいからな
>>18
1発目の練習ですぐに驚いたと言ってるから香川もすごいしそんな選手を偏見とかしがらみなく即起用できるクロップもすごい
>>19
モハメドジダンから即香川に切り替えたクロップの判断力は本当に凄い。
プレシーズンマッチから毎試合ゴールしてた香川もすごかったけど。