鎌田大地が吐露…「そういうニュアンスで見られてることがおかしいと思う」と語った背景

鎌田大地

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MF鎌田大地がプレーするイタリア1部ラツィオは、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)ベスト16でドイツ1部バイエルン・ミュンヘンと対戦。ファーストレグは1-0で勝利したが、アウェーの2戦目(現地時間3月5日)で猛反撃に遭い0-3で敗れ、2戦合計1-3で逆転され敗退した。

鎌田は第2戦で後半35分からインサイドハーフで途中出場。ゴールが間違いなく必要な状況である一方、ゴールが生まれる雰囲気を生み出せていない展開だった。そうした状況でピッチに立った鎌田にしても、それを機にギアをオフェンシブに入れるというわけではなく、チームとしての決まりごとに沿ったプレーが求められるというのは、興味深いところではある。

「やることは、ウチははっきりしている。インサイドハーフとしてやるべきことをしっかりこなしてはいますけど、それ自体が特にめちゃくちゃ上手くいっているわけではないんで、今シーズン。ちゃんとチームとして決まり事があって、それはそつなくちゃんとこなしてるかなっていう感じですね」(鎌田)

https://news.yahoo.co.jp/articles/87e1cdfec1473b0e521c9a9967c0bf1d7e838994

ラツィオでの役割ついて語った鎌田「やるべきことは基本的には毎試合やっている」

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シント=トロイデン、フランクフルトでゴール・アシストを多く記録し、攻撃の起点として大事な働きをしていた鎌田を知るだけにどうしても違和感があるし、鎌田という選手はそこへの道やつながりをイメージしながらプレーしているのでは、という思いが出てきてしまうかもしれない。ゴールが必要な時間帯であったこともある。ミックスゾーンでそのことを尋ねてみた。

「そもそも毎試合のように、試合に出たら『チャンスを作れてない』だとか、『ゴールを取れてない』とか、そういうニュアンスで見られてることがまずおかしいと思う」

そう答えると、チームにおける役割や事情について語り出した。

「ラツィオのインサイドハーフだとルイスが一番出ているかもしれないですけど、彼もめちゃくちゃゴールを入れてるわけじゃないし、アシストしてるわけでもない。マテオに関しても。そういうゴールやアシストの部分って、自分だけがいつもなぜそんなに求められているのか。ラツィオとしてやるべきことは基本的には毎試合やっていると思う。ただチームとしてのやり方が、そんなにゴールを多く取れるようなやり方をしていない」

ゴールチャンスを作り出し、シュートチャンスを作り出すのが役割であれば、ゴールやアシストが少ないという批判にも納得がいく。だが、そうではない役割を担っているなら、やっている役割に対する評価がされるべきなのだろう。では鎌田が持っている能力が今の役割で発揮されているかというと、頷くのは難しい。

フランクフルト時代に鎌田はボランチでも長くプレーをしていたし、そこでのクオリティーを高く評価されていた。フランクフルトのベテラン記者ヘルムート・シェルツァーが、こんなふうに語っていたことを思い出す。

「鎌田は昔のサッカーでいえば、ゲームメーカーに属する選手だろう。私の解釈ではゲームメーカーというのは、攻撃における想像力を持っている選手のことだ。鎌田はまさにそうだし、それでいて守備やほかの役割をおろそかにすることもない。信頼できる選手だ」

フランクフルトの地元紙「ヘッセンシャウ」は「どれだけ優れた攻撃陣がいても、パスがそこに出てこなければ意味がない。だが、フランクフルトには鎌田がいる」と称賛を惜しまなかったし、鎌田自身も当時ボランチでのプレーに手応えを掴んでいた。

「自分自身ゴールも、もちろんそういうチャンスがあれば関わっていける選手だとは思います。ただ、僕自身はいつも言ってますけど、1人でドリブル、1人で打開できるわけでもない。(ポジションも)インサイドハーフで出ているので。なかなかね、そういう部分というのは難しいかなと」(鎌田)

スペースへの入り込みが上手く、うしろから巧みに攻撃をコントロールし、相手守備がずれる瞬間を作り出すことができる。それが鎌田の特徴でもあった。

もちろんフランクフルト時代のボランチの役割と、今のラツィオでインサイドハーフが担う役割は異なる。守備時のポジショニング、選手との距離感、攻守のバランス。さまざまなことを新しく学んでいるのは間違いない。こうした時期の過ごし方も鎌田はこれまでのキャリアで身に付けている。今を凌ぎ、やるべきことをそつなくこなす段階を超えて、そこにプラスアルファをもたらす鎌田のプレーが見られるはずだ。

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次節は16日に開催され、アウェーでフロジノーネと対決する。

コメント

  1. 名無し より:

    鎌田が居なくてもゴールの激減に連敗続きで完璧にチームの問題に巻き込まれてるよねw
    今まで何年も継続してリーグ、ELでビッグクラブ相手にもGA量産して来た選手をここまで何もさせない監督ってのも凄い

  2. 名無し より:

    香川なんて後に苦手だったと語った左サイドにマンUと代表では固定されてそれでも他の選手と比べたらある程度以上の数字と内容残してたのにゴールしないと尋常じゃない文句言われ続けてたからな。結局チームと監督次第。

  3. 名無し より:

    でもそのチームを選んだのは鎌田だからね
    まともな代理人を選んでおけば苦労しなかっただろうに

  4. 名無し より:

    ※3
    他人の尻や靴舐めるの得意そう

  5. 名無し より:

    結局は選手も商品なんだから
    しっかりと市場で移籍金をつけてやり取りせんといかんなと思ったわ
    それならこの選手が必要かどうかしっかりクラブで検討するだろうし
    安いからとりあえず貰おうかな,って感じだとねぇ
    フリー移籍なのに勿体無いことしたね

  6. 名無し より:

    言ってることはおっしゃる通りだけど、それがイタリアだから
    イタリアやスペインでは外人はスケープゴートにされるのよ。特にイタリア語喋られない奴は
    どの日本人選手がイタリアでやってた時もそうだったでしょ
    それが受け入れられないならイタリアでやらない方が良い

  7. 名無し より:

    IHでも守備でもポジション前にとって後ろのペース使われて遅れて目の前でゴール何回も見た
    今朝の試合もロストから戻りも遅い
    あの内容で戦術云々批判できる立場にない
    他のMFは鎌田よりも得点関与して守備も献身的
    使われない理由は自身の問題が一番大きい
    鎌田1G1A
    ルイスアルベルト4G6A
    ベシーノ4G1A
    ゲンドゥージ3G2A

  8. 名無し より:

    鎌田が言ってるのは正論だけど、じゃあ尚更鎌田をスタメンで使う必要ないし今の序列を覆すのは一生無理だよね。
    「他の選手以上のものをおれは持ってるけどチームの役割があるから出しません、他の選手と同じレベルのことはしてます」ってことでしょ。
    結局はコミュニケーションの問題なんだよな。チームの決め事を守りながらも自分の色を出す選手や決め事自体を変えるような選手はいるよ。監督とコミュニケーションとらず移籍先なんか探すからいかん、と思ってしまうわ。

  9. 名無し より:

    >>7
    いつもの熱狂鎌田大好き君じゃんw
    鎌田の2.5倍の出場時間のアルベルト、鎌田の3倍の出場時間のゲンドゥージ、10年以上セリエの地でやってるベテランベシーノのゴール数並べて今日も間抜けなストレス発散か?w
    敗戦処理的な試合状況下で出されてる事もすっとばしてなw

  10. 名無し より:

    >>9
    出場時間に対するゴールアシスト数でも一番下
    計算もできないただの擁護はやるなら無駄
    出場時間与えられないのは1勝もしてなかったサレルニターナ戦先発のチャンスもチームが負けたり他の試合でもロストから遅れて戻って目の前で失点とか何回もチャンス逃してる鎌田自身に問題がある
    昨日の試合も30分時間帯与えられてロストしては戻りも遅い
    30越えたペドロなんか見習ったほうがいい
    ラツィオ応援してるから高年棒の鎌田を批判的して何が悪い

  11. 名無し より:

    >>9
    公式戦出場時間
    ゲンドゥージ2597分
    ルイスアルベルト2568分
    ベシーノ1308分
    鎌田1120分
    調べたらどこがアルベルト2.5倍、ゲンドゥージ3倍?
    ほとんど差がない鎌田より守備的なポジションのベテランベシーノとか嘘つきなのか計算できないのか擁護の仕方が下手くそ

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