
マンチェスター・シティは前人未到のプレミアリーグ4連覇を掲げ、シーズンの最終盤を過ごしている。ここまでの成績は24勝7分3敗の勝ち点「79」。暫定2位につけているものの、首位のアーセナルよりも消化試合数が1つ少ないため、自力で優勝を成し遂げる権利を有している。
プレミアリーグ6連勝を目指す今節は、ここまで13勝7分15敗の勝ち点「46」で暫定11位につけるウルブスをホームに迎える。ウルブスは順位こそボトムハーフに甘んじているが、昨年9月にウルブスの本拠地で行われた第7節では、2-1でホームチームが勝利していた。
マンチェスター・シティは当時のリベンジを掲げ、ロドリ、ケヴィン・デ・ブライネ、アーリング・ハーランドらをスターティングメンバーとして送り出している。一方ウルブスはネルソン・セメド、ファン・ヒチャン、マテウス・クーニャらが先発に名を連ねた。
【スコア】
マンチェスター・シティ 5-1 ウルヴァーハンプトン
【得点者】
1-0 12分 アーリング・ハーランド(PK/マンチェスター・シティ)
2-0 35分 アーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)
3-0 45+3分 アーリング・ハーランド(PK/マンチェスター・シティ)
3-1 53分 ファン・ヒチャン(ウルヴァーハンプトン)
4-1 54分 アーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)
5-1 85分 フリアン・アルバレス(マンチェスター・シティ)
https://news.yahoo.co.jp/articles/515ea8134fd22b7dd26285e4f0d41e99edbbedbb
ハーランドは驚愕4ゴールで勝利に貢献
🏴試合結果🏴
ハーランドが圧巻の4ゴール! マンC、ウルブスに5発大勝…前人未到プレミア4連覇へ前進https://t.co/48qv8a7FIv🗣️編集部より
「ハーランドがその“怪物ぶり”を見せつけただけでなく、終盤には代わって入ったアルバレスが追加点。5-1でマンチェスター・シティがウルブスを下しました」 pic.twitter.com/8KkH2Wj5em— サッカーキング (@SoccerKingJP) May 4, 2024
幸先良く先手を取ったマンチェスター・シティは、その後もハーランドやデ・ブライネがゴールに迫る場面を作る。35分には敵陣でボールを奪ったロドリが、デ・ブライネとのパス交換からボックス右へ侵入。フワりとしたボールを折り返すと、ファーサイドで待っていたハーランドが信じられないほど高い打点からヘディングシュートを沈めた。
マンチェスター・シティの2点リードで前半も終盤へ差し掛かると、アディショナルタイムには再び試合が動く。自陣へ降りてネイサン・アケからの斜めのパスを引き出したハーランドが、ポストプレーでビルドアップにかかわると、落としを受けたマテオ・コヴァチッチが背後のスペースへスルーパスを供給。抜け出したハーランドが一気にスピードを上げると、ペナルティエリア内でN・セメドに倒される。OFR(オンフィールドレビュー)を経てPKが与えられると、ハーランドがこの日2度目のPKをまたも左へ蹴り、GKジョゼ・サにコースを読まれながらもゴールへねじ込んだ。“エース”が前半だけでハットトリックを達成し、マンチェスター・シティがパーフェクトな形で45分間を終えた。
前半のウルブスはシュートまで持ち込むことができなかったものの、後半に入ると反撃へ。53分、ハイプレスでGKエデルソンに長いボールを蹴らせると、アイト・ヌーリがこのボールを回収。N・セメドが右サイドへ散らし、ジャン・リクネル・ベルガルドがダイレクトでクロスボールを送ると、ボールはGKエデルソンの頭上を超えてファーサイドへ。待っていたファン・ヒチャンがダイレクトでボレーシュートを沈め、ウルブスが1点を返した。
ここから一気にウルブスが追い上げるかとも思われたが、マンチェスター・シティは即座にそんな希望をへし折る。失点直後のキックオフでボール繋ぐと、自陣左のスペースでGKエデルソンからのパスを引き出したフォーデンがロングフィードを送る。うまく収めたハーランドはボックス右のスペースから左足へ持ち替え、迷いなく左足を振り抜き、強烈な一撃を突き刺した。“エース”のこの日4点目で、マンチェスター・シティが再びリードを3点に広げた。
その後もマンチェスター・シティが主導権を握る。守っては組織的な守備でウルブスに自由を与えず、攻めてはハーランドが、フォーデンが、B・シルヴァが次々とゴールへ襲い掛かったが、次なる1点は奪えない。ジョセップ・グアルディオラ監督は83分、4ゴールを記録したハーランドを下げる決断を下す。すると直後の85分、ハーランドに代わって送り出されたフリアン・アルバレスが早速持ち味を発揮。敵陣でのボール奪取から、ロドリからの横パスを受けたアルバレスは、ファーストタッチでボックス左へ持ち出し、GKの位置を見て冷静に流し込む。マンチェスター・シティが強者としての振る舞いを見せ、5点目を記録した。
試合はこのままタイムアップ。マンチェスター・シティがプレミアリーグ6連勝を飾った。この試合の直前に今節を消化したアーセナルも白星を掴んだため、両者の勝ち点差は「1」のまま。それでも、消化試合数が1つ少ないマンチェスター・シティが優位である状況に変わりはなく、このまま全勝を目指してシーズン最終盤を戦い抜く。一方、ウルブスはこれで2試合ぶりの黒星を喫した。