「ミトマ? 来季も絶対ここ(ブライトン)にいる」智将デゼルビ43歳から“三笘薫への評価と気遣い”を直聞き「彼らは人間としても…」

三笘薫

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「ミトマ? イエス。(来シーズンも)絶対にここにいると私は思う」

ブライトン&ホーヴ・アルビオンのロベルト・デゼルビ監督は、ホーム最終戦前日の記者会見で、筆者の問いかけにそう応えた。もちろんこちらが、「三笘薫は来シーズンもブライトンでプレーすると思いますか?」と尋ねた後のことだ。

その質問の前に、三笘の今シーズンをどう評価しているかとも訊いてみた。翌日のホームでのマンチェスター・シティ戦と、敵地での最終節のアストンビラ戦で、ブライトン史上最高のシーズンが幕を閉じる。プレミアリーグで1年目の日本人ウイングが果たした役割は実に大きいはずだが、それを指揮官本人の口から聞いてみたいと思った。

「トップ(レベルだ)!」と開口一番に発した指揮官は、続けて「ベリー、ベリー、ベリー」と3度も強調の副詞をつけて、三笘の働きを賞賛した。

「ただし、まだまだ彼は成長できるし、もっともっとよくなるはずだ」と現在43歳のイタリア人監督は話した。「来シーズンは、少なくとも15ゴールを記録してもらいたい。なぜなら、彼にはそれだけのクオリティーとポテンシャルがあるからだ」

https://news.yahoo.co.jp/articles/682d884fd30d2e3592dc78442d34fc59477e2048

「来季は少なくとも15ゴールを記録してもらいたい」

ブライトンは先週末のホームでのサウサンプトン戦に3-1で快勝し、7位以内が確定。少なくとも、来季のヨーロッパカンファレンスリーグに出場できることになった。さらにいえば、現在6位のブライトンと7位のアストンビラの間には、勝ち点3差に加え、16の得失点差がある。つまり、最後の2試合で大敗が続かないかぎり、6位の座とヨーロッパリーグ出場権が維持できるわけだ。

現在、UEFAが主催するクラブフットボールの最高峰の大会がチャンピオンズリーグで、その下にヨーロッパリーグとヨーロッパカンファレンスリーグが位置付けられている。デゼルビ監督も当然、よりレベルの高いヨーロッパリーグでプレーしたいと明かしている。

そしてクラブ史上初の欧州戦線に臨むにあたり、戦力の維持と強化が大きな焦点のひとつとなる。指揮官も、そこを何度も強調した。

「(オーナーの)トニー(・ブルーム)とは、何度も話しているよ。来季、4つのコンペティション(プレミアリーグ、FAカップ、リーグカップ、そしてヨーロッパリーグかカンファレンスリーグ)を戦っていく上で、GKを除き、常時、23人か24人の選手を揃えていたい。なぜなら、今季は特に終盤戦に、何人かの選手にかなり負担を強いてしまったからだ。モイゼス・カイセド、アレクシス・マカリスター、ペルビス・エストゥピニャン、それからカオル・ミトマ。彼らは大きなハートと耐久力を持っているので、チームの要求に応えてくれた。しかし、それは簡単ではない」

彼が話した4選手のうち、最近は前者ふたりの移籍報道が過熱している。どちらにもそれぞれ7000万ポンド(約120億円)とも言われる移籍金を用意して、マンチェスター・ユナイテッドやリバプール、チェルシーらが引き抜こうとしていると。今季最後の定例会見でも、早い段階でそれに関する質問がデゼルビ監督へ投げかけられた。指揮官は次のように応じた。

「彼らにとって、明日がブライトンでの最後のホームゲームになるかどうかは、まだわからない。気持ちが移籍に傾いていたとしても、覆される可能性はあると思う。サウサンプトン戦の後に、彼らは次のレベルでプレーする資格があるので、移籍もやむなしと言った。ただし今、ブライトンのレベルも上がっているし、来季は共にヨーロッパで戦おうと話すこともできる。間違いなく、モチベーションは高まるはずだ。彼らは人間としても素晴らしいので、少なくとも話し合うことはできる。

とはいえ、最後は選手の意向を尊重したい。私は自分自身やクラブのために働いているが、選手のことも常に考えている。選手の人生もキャリアも、一度きりだ。監督といえど、そのための決断に口出しする権利はない。(オーナーの)トニーが何て言うかはわからないが、それが私の考えだ」

ペップ・グアルディオラやユルゲン・クロップらと同様に、ただの戦術家ではなく、人間としての魅力も醸すデゼルビは、自身の去就についても話した。サウサンプトン戦後には、どれくらいの長さになるかはわからないが、ブライトンに留まると言ったが、この日の会見では、少なくとも1シーズンは間違いない、クビを切られることがないかぎり、と言って報道陣の笑いを誘った。

つまり少なくとも1シーズンは、デゼルビが統率し、三笘を擁するブライトンがヨーロッパに挑む姿が見られることになりそうだ。もちろん、モダンフットボールに確かなことなど、ほとんどないこともわかっている。だが、この正直で熱い指揮官の言葉は、信じてもよさそうだ。

「私の体内には、ホットな血が流れているんだ。ヨーロッパリーグでも、ほかの大会でも、出場するかぎり、勝利(優勝)を目指す。それ以外の目標はない」

グアルディオラが「本当のイノベーターだ」と絶賛するデゼルビが、来季も指揮を執るブライトン。想像するだけでワクワクするし、そこで引き続きプレーする三笘が監督から課せられた「15ゴール」のノルマを達成するか──。これは目が離せない。

ブライトン対マンCはこの後4時より試合開始予定。

コメント

  1. 名無し より:

    どこのビッグクラブも左サイドは飽和状態だし、三笘はデゼルビと共にビッグクラブが理想だね
    ただ、主力が抜けて若手を起用するブライトンの来季のチーム状況次第じゃ、アジアカップ後にでも抜けた方がいいかもしれない

  2. 名無し より:

    智将デゼルビ43歳 ってなんか草

  3. 匿名 より:

    偽ゼレンスキーの人か

  4. 名無し より:

    豊島? 強いよね

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