日本代表OBがW杯メンバー入りの南野拓実を心配 「試合途中から使う必要があるか」と指摘する理由は? | footcalcio

日本代表OBがW杯メンバー入りの南野拓実を心配 「試合途中から使う必要があるか」と指摘する理由は?

南野拓実

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森保一監督率いる日本代表は、11月1日にカタール・ワールドカップ(W杯)に臨む登録メンバー26人を発表した。FW大迫勇也(ヴィッセル神戸)、FW古橋亨梧(セルティック)、MF原口元気(ウニオン・ベルリン)、MF旗手怜央(セルティック)らが落選となったことが反響を呼んだが、元日本代表DF栗原勇蔵氏は、メンバー入りしたMF南野拓実(ASモナコ)の起用法が難しくなると見解を述べている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/261d0b11e34316dd2d8cbffa2c34a0590b4e764f?page=1

ドイツ、スペイン戦を見据えてFWはチェイシング重視の選考

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森保監督はW杯大会予備登録55人のリストを提出した際、これまで招集したことがあるメンバーで構成したと明かしていた。それだけに、11月1日のメンバー発表でサプライズなしに終わったのは予想できたことだと言えるかもしれない。

そのなかでは、森保ジャパン体制でチームトップタイの17得点を挙げている大迫、裏への抜け出しや高い得点力で勝負する古橋が落選したことは話題を呼んだ。FW陣は前田大然(セルティック)、上田綺世(セルクル・ブルージュ)、浅野拓磨(ボーフム)という顔ぶれになり、栗原氏は「正直、FWは小粒感が否めない。点を取るためのポジションですけど、チェイシングできる選手から選んでいる。いわば、逆の発想での選出ですね」と語る。

「こんなに“入る”サプライズがない選考は初めてではないでしょうか。落選のサプライズがあるということは、その分入るサプライズがあるのが普通。ただ、ここに来てサプライズ選出があったら今まではなんだったんだとなるので、森保監督はそこに関して一貫しているというか、いいと思います」

その背景には、日本がグループリーグで対戦するW杯優勝国のドイツ、スペインとの戦いを見据えた狙いがあると栗原氏は予想する。

「ドイツ、スペイン相手には簡単にはいかない。チームとしてブレたり、理想のサッカーだけをやっていたら勝てない。FWをはじめ、選んだメンバーの顔ぶれを見ると、森保監督なりのメッセージが込められていると思います。どういう風に戦っていくのか、初戦までの約3週間で詰めていくはずです」

栗原氏が懸念するのは、大迫と並んで森保ジャパンで最多の17ゴールを挙げ、10番を背負う南野の起用法だ。今季、出番を求めてイングランド1部リバプールからフランス1部モナコへ移籍したが、リーグ・アン8試合に出場して1得点2アシストと期待された結果はまったく残せていない。日本代表でも、チーム発足時はトップ下で結果を残していたが、左サイドでは結果が残せず、プレーさせるべきベストのポジションが揺らいでいる。

「南野と、1トップがハマらなかったことで、今回の選考に反響もあったと思います。南野にはそういう声を払拭する爆発をしてほしいと思いますが、トップ下は鎌田(大地)が優勢で、1トップはチェイシング重視なので南野をそこで使う想像は付かない。サイドは伊東(純也)、三笘(薫)タイプの個人突破型の選手を使っている。点が欲しい時に入れる感じになるでしょうが、ほかにも久保(建英)ら生きのいい選手がいるので、試合途中から南野を使う必要があるのか。短い時間で結果を出す選手ではないので、スタートから出ないとすごく使いづらいのが現状です」

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森保監督が南野をどのように使うのか、その手腕に注目が集まる。
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