前節のバジャドリード戦を2-0で勝利したレアル・マドリードは、現在2位ながらも勝ち点で首位のバルセロナと並んでいる。ラ・リーガでは2連勝中だ。一方、ビジャレアルも同じくラ・リーガ2連勝を遂げており、FIFAワールドカップカタール2022の中断期間に行われたコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)も含めると公式戦5連勝中。良い流れでレアル・マドリードとの一戦を迎えた。
レアル・マドリードは前節からスターティングメンバーを3名変更。ルカ・モドリッチがスタメンに復帰し、エデル・ミリトン、オーレリアン・チュアメニも先発に名を連ねた。一方、ビジャレアルは2名を入れ替え。W杯優勝メンバーの一員となったフアン・フォイスが右サイドバックに入り、フランシス・コクランもラ・リーガでは4試合ぶりのスタメン出場となった。
【スコア】
ビジャレアル 2-1 レアル・マドリード
【得点者】
1-0 47分 ジェレミ・ピノ(ビジャレアル)
1-1 60分 カリム・ベンゼマ(PK/レアル・マドリード)
2-1 63分 ジェラール・モレノ(PK/ビジャレアル)
https://news.yahoo.co.jp/articles/3009dc69a03b7e6c7422c9147406afacdfc4d6c8
レアル・マドリードがビジャレアルに敗れる
対するレアル・マドリードは20分、アントニオ・リュディガーのパスを引き出したカリム・ベンゼマがダイレクトではたくと、このボールにミリトンが反応。フリーでペナルティエリア右に侵入したが、フィニッシュ時に足を滑らせてシュートは枠を捉えれれない。
その後はビジャレアルが多くのチャンスを作り出す。23分にはジェラール・モレノとのワンツーでボックス内に侵入したジェレミ・ピノがGKと1対1のチャンスを迎えたが、GKティボー・クルトワに阻まれる。29分にはアレックス・バエナがミドルシュートを狙うも、枠を捉えきれない。一方、レアル・マドリードは40分、フェデリコ・バルベルデからのクロスボールをベンゼマがダイレクトで繋ぎ、ペナルティエリアに侵入したヴィニシウス・ジュニオールが狙ったものの、GKホセ・マヌエル・レイナに防がれた。前半はこのままスコアレスで終了している。
後半に入ると均衡が破れる。47分、敵陣でボールを拾ったダニ・パレホがダイレクトで繋ぐと、ボールを受けたジェラール・モレノは相手を引きつけて左へ送る。ペナルティエリア左でフリーになったジェレミ・ピノのシュートが相手に当たってゴールに吸い込まれた。ミスを見逃さなかったビジャレアルが先制に成功している。
56分にはレアル・マドリードに決定機。ヴィニシウスがチュアメニとのワンツーでペナルティエリア左に侵入し、GKを引きつけてマイナスに折り返す。フリーになったベンゼマがダイレクトで狙うも、シュートはフォイスにブロックされた。しかし、オンフィールドレビューでチュアメニのパスがフォイスの手に当たっていたことが判明し、レアル・マドリードにPKが与えられる。このPKをベンゼマが落ち着いて沈め、試合を振り出しに戻した。
同点となった直後のプレーで、フォイスの縦パスがダヴィド・アラバの手に当たり、今度はビジャレアルにPKが与えられる。このPKをジェラール・モレノがしっかりと決め、再びビジャレアルが勝ち越しに成功した。
その後は同点を目指すレアル・マドリードが前へと出る場面を増やす。88分にはヴィニシウスがスピードを活かしてペナルティエリアに侵入。飛び出してきたGKを見てループシュートを狙ったが、シュートはクロスバーを超えてしまった。
最後までレアル・マドリードは攻撃を続けたが、これ以上の得点は挙げられず。試合はこのままタイムアップを迎え、ビジャレアルが勝利した。これで、レアル・マドリードはラ・リーガ3試合ぶりの黒星に。前節の勝利で首位と勝ち点で並んだものの、今節は勝ち点を積み上げられなかった。一方、ビジャレアルはラ・リーガ3連勝。公式戦6連勝と絶好調をキープし、後半戦の上昇を予感させるパフォーマンスを見せた。