
前編では、開幕戦での移籍後初ゴールや名古屋への加入を決断した理由、ゴール量産の秘訣について語ってもらった。後編となる本稿では、3季目を迎えたJリーグでのプレーについて、また日本での生活や今季の意気込みを訊いた。
前編:キャスパー・ユンカー|一番大切なのは自分の直感。日本のDFはスピードがあるので…
https://news.yahoo.co.jp/articles/c24bcd0d658b020db4a4469d9f608996d95b64e0
8か月前に紛失。ユンカーの手元に久しぶりに戻ってきたAirPods
8ヶ月前、タクシーでAirPodsを失くしてしまった
今日、たまたま同じタクシーに乗りました。運転手さんがずっと預かっていて、返してくれた。
日本が大好き。🇯🇵❤️ pic.twitter.com/YkrvRFiuMZ
— Kasper Junker (@KasperJunker) May 20, 2022
これまで対戦して嫌だったチームは、名古屋ですね。非常に守備の堅いチームでしたし、選手一人ひとりの能力も高い。ゴールマウスにはランゲラックがいるので得点を奪うのが難しいチームでした。
おそらく浦和時代に3回ぐらい対戦したのですが、僕が迎えたチャンスは1回か2回ぐらいしかなく、フォワードとしては非常にプレーしづらかった印象です。逆にそのチームに加入できて良かったなと思っています(笑)。
手強いと思う選手では、Jリーグには能力の高いディフェンダーが多くいるので、名前を挙げるのは難しいのですが、チームメイトになった中谷(進之介)ですね。彼は非常にハードなマークをしてくるので、試合中は本当に気が抜けなかったですし、自分が思うようなプレーができないという意味では非常にやりにくいディフェンダーでした。
衝撃を受けた選手は、ヴィッセル神戸の(アンドレス・)イニエスタです。彼のキャリアがすべてを物語っていますけれど、チャンピオンズリーグもワールドカップでも優勝している。ピッチの上では絶対にボールを失わず、彼が試合を支配していて、全てを1人でやってしまう。偉大な選手だし、ベストな選手だと思います。
イニエスタほど素晴らしく、あれだけのキャリアを持った選手はJリーグにはなかなかいないと思いますが、他に名前を挙げるなら、浦和の(アレクサンダー・)ショルツかな。一緒にプレーして彼の凄さは良く分かっていますし、チャンピオンズリーグでもプレーしています。いろんなチームに行っても、どのチームでもキャプテンを務める偉大な人間性を持った素晴らしい選手だと思います。
日本で食べたラーメンを自身のSNSにたびたびアップするなど、親日家としても知られるユンカーが、日本で衝撃を受けた出来事や最近はまっているものを教えてくれた。そして、そんなストライカーの今季に懸ける想いとは。
日本人の素晴らしいところを一番表わしている象徴的な話があります。以前、ツイッターにも少し書いたのですが、タクシーでAirPodsを無くしてしまいました。8か月後、たまたま同じタクシーに乗った時に、連携していた自分の携帯が反応して、そのAirPodsが出てきて、運転手さんがずっと預かっていてくれたのだと分かりました。
これには自分もとても驚きましたし、これが日本の魅力的な文化だと思います。だからこの話は機会があるたびにするようにしています。
日本の好きな食べ物は、最近はまっていて、パッと今、思い浮かぶのは『きのこの山』です。非常に好きで、よく買って食べています。
アニメも昔からよく見ていて、子どもの頃から『ドラゴンボール』が好きです。デンマーク語ですが、漫画も全巻持っています。多分デンマークの家にはまだ残っていると思いますよ。それと『ポケモン』も子どもの頃は大好きでした。今でも全種類のポケモンを言えると思います(笑)。
そんな日本での生活も3年目に入り、新たなクラブで迎えた今季の目標は、チームとしてタイトルを獲る。もちろん、言うのは簡単ですが、僕はタイトルを獲る難しさも分かっていますので、それに対してチーム、個人として全力を尽くす。それが1番の今季の目標ですね。
それは今後のキャリアにおいても変わらず、サッカー選手として勝つことだけです。勝ってタイトルを獲ること。目の前の試合に勝つことだけを考えています。
サポーターの皆さんには、ぜひスタジアムに足を運んでいただいて、ここ数年できなかった満員のスタジアムで自分たちのプレーを見てほしいですし、みんなで勝利を分かち合うというのをやっていきたいと思っています。選手、チーム、サポーターが一体となって、素晴らしい雰囲気の中で勝利を掴むために全力を出したいと思っています。
おつかれさまでした。ちなみに、この言葉は僕が好きな日本語です。何かの終わりを意味する言葉が好きです(笑)。
