先月10日に自宅の階段で転倒して救急搬送された元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏の近況について、地元紙『コリエレ・ディ・ロマーニャ』が21日に報じている。
ザッケローニ氏は先月10日、チェゼナーティコにある自宅の階段で転倒。頭部を強打して意識を失い、近郊にあるチェゼーナのマウリツィオ・ブファリーニ病院に救急搬送された。ザック氏は、頭部の血腫除去手術を受けるなど約1カ月にわたって集中治療室で過ごした後、今月9日にブファリーニ病院を退院。自宅に近いジネージオ・マルコーニ病院のリハビリテーションセンターへ転院した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/653943e4d786051ae2d9d6ad22131ed94c7cb441
ザック氏が快方へ
そんな中、地元紙はザッケローニ氏の近況を報道。依然として回復までの期間が不透明であることから「日常生活へ戻るのはまだかなり先になるように見える」とする一方、「容体は改善しており、家族や友人らにさらなる希望を与えている」と綴り、快方へ向かっていることを伝えた。
また、「ザッケローニ氏は現在、完全に目を覚ました」とも報道。監督として約40年のキャリアを誇る元日本代表指揮官が「最初にたずねたことは、サッカー界に関するニュースやサッカーに関わるイタリア国内外の知人の情報などだった」と紹介している。
さらに、ロマーニャ地方の地元紙はザッケローニ氏の転倒の原因が医師団により特定されたことも伝えている。ザック氏は当初、血管に起因する発作により階段で転倒。その結果、頭部を強打したことで容体が悪化することとなった。
意識が完全にはっきりしている時もあれば、ややぼんやりしているときもあると伝えられているが、治療には良い反応を示しているという。そして最後に「69歳の指揮官の容体は峠を越えたと言えるだろう。リハビリ期間がどれほど長くなるかは時間のみぞ知る」と締めくくっている。