東京Vが16年ぶりにJ1復帰! 試合終了間際に染野唯月がPK弾…清水は最後の最後に涙

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J1昇格プレーオフ・決勝が12月2日に行われ、東京ヴェルディと清水エスパルスが対戦した。

4チームによって争われたプレーオフを勝ち抜き、残された最後のJ1行きの切符を手にするクラブが決まる。今季の東京Vは明治安田生命J2リーグで21勝12分9敗の成績を残し、勝ち点「75」を積み上げて3位で終えた。一方、清水は20勝14分8敗の勝ち点「74」で4位フィニッシュ。最終節のキックオフ前には自動昇格圏内の2位につけていたが、水戸ホーリーホックとの一戦を1-1のドローで終えると、他会場でジュビロ磐田、東京Vが勝利したことで4位に転落。あと一歩のところでJ1復帰を逃していた。

東京Vは11月26日に行われたJ1昇格プレーオフ・準決勝で、レギュラーシーズンを6位で終えたジェフユナイテッド千葉と対戦した。34分に中原輝が待望の先制ゴールを決めると、前半終了間際の44分には森田晃樹が追加点をゲット。後半は千葉に押し込まれる時間も多かったが、最終的には2-1で白星を飾っていた。一方、清水は同25日、5位のモンテディオ山形を本拠地『IAIスタジアム日本平』に迎えた。試合は両チームともにゴールを脅かすシーンを作りながら、ゴールネットが揺れることはなく、スコアレスでタイムアップ。大会規定により、レギュラーシーズンで順位が上の清水が決勝へと駒を進めていた。

東京の『国立競技場』で開催される一戦に向けて、東京Vは千葉戦と同様のスターティングメンバー11名が並んだ。宮原和也、森田晃樹、中原輝など主力としてレギュラーシーズンを戦った面々が先発に名を連ねている。対する清水は山形戦からスタメン1名を変更。岸本武流に代わってカルリーニョス・ジュニオが先発に戻ってきた。

【スコア】

東京ヴェルディ 1-1 清水エスパルス

【得点者】

0-1 63分 チアゴ・サンタナ(PK/清水エスパルス)

1-1 90+6分 染野唯月(PK/東京ヴェルディ)

https://news.yahoo.co.jp/articles/e46530cd95c7010188a2d4f8226c1231c944dfc9

後半ATにPKで同点弾を決めた染野唯月

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立ち上がりは清水が良い入りを見せ、ゴールに迫るシーンを作る。チアゴ・サンタナや乾貴士を中心に前線でギアを上げていくと、8分には山原怜音の蹴った右コーナーキックからカルリーニョス・ジュニオがヘディングシュートを放つも枠の外へ。

東京Vはなかなか攻撃の形を作ることこそできなかったが、時間の経過とともに徐々に試合を落ち着けていく。17分には敵陣左サイドに流れてボールを引き出した森田が右足でクロスボールを送ると、中央に飛び込んだ染野唯月が頭で合わせたが、シュートは大きく枠を外れた。

この試合最大の決定機が訪れたのは29分。清水は敵陣中央で獲得したフリーキックから、跳ね返りを回収し、再びアバウトな浮き球をペナルティエリア内へ蹴り込む。ゴール前で混戦が生まれると、中央でフリーだった乾の前にボールがこぼれてきたが、左足で放ったシュートはクロスバーを超えていった。

その後は東京Vがセットプレーを中心にゴールに迫る場面を作ったが、ゴールネットを揺らすには至らず、前半はスコアレスで終了している。

後半に入っても最初のチャンスは清水が作り出す。48分、ピッチ中央付近で中原のバックパスを狙っていたカルリーニョス・ジュニオがボールを奪い、右サイドを持ち運ぶ。中央へ低い弾道のクロスボールを送ると、飛び込んだチアゴ・サンタナがヘディングシュートを狙ったが、シュートはわずかにポスト右へと外れた。

対する東京Vは56分、敵陣でホナウドへ厳しく寄せた宮原がボール奪うと、齋藤功佑がこのボールを回収。自らペナルティエリア右まで運び、右足を振ったが、シュートは枠を捉えられなかった。

61分には試合が大きく動く。清水は敵陣右サイドで細かくパスを繋ぐと、乾からボールを引き取った北爪健吾がペナルティエリア右へ浮き球のボールを送る。中山克広がこのボールに反応すると、競り合った森田の手にボールが当たり、清水にPKが与えられた。キッカーを務めるのはチアゴ・サンタナ。GKの逆を突く一撃をゴール右下に沈め、清水が先手を取った。

引き分けでもJ1昇格を決められる東京Vはここから前に出ようと試みるも、なかなかゴール前までボールを運ぶことができない。89分には敵陣右サイドでボールを持った宮原が左足でクロスボールを送ると、裏のスペースへ飛び出した染野が胸トラップでボールを収めたが、フィニッシュは相手のブロックに阻まれる。

このまま清水の1点リードでアディショナルタイムに突入したが、3分ほどが経過したところで東京Vにビッグチャンスが到来。自陣右サイドでボールを奪ったところから、中原が背後のスペースへ繋ぐと、前線で待っていた染野がドリブルで持ち運ぶ。ペナルティエリア右に入ったところで高橋祐治にスライディングタックルで倒されると、これがPKの判定となった。倒された染野自身がキッカーを務めると、ゴール右を狙ったシュートはGK大久保択生の手をかすめてゴールイン。土壇場で東京Vが試合を振り出しに戻した。

試合はこのままタイムアップ。今季のJ1昇格プレーオフは後半アディショナルタイムにドラマが待っていた。試合は引き分けで終わったものの、大会の規定によりレギュラーシーズンで順位が上の東京VがJ1へ昇格。2008シーズン以来、16年ぶりのJ1復帰を決めた。

コメント

  1. 名無し より:

    正直乾を替えた時に大丈夫かなとは思ったな
    神谷はプレースタイル的にああいう展開だとリスクに成り得る持ち方するし、乾なら疲れてても上手く時間を使うことは出来たはず

  2. 名無し より:

    あの状況でコースにPK決めれるのはマジですげーわ
    試合後のキャプテンのインタビューでもらい泣きしそうになったよ

  3. 名無し より:

    攻撃力が自慢の清水が守りに入るのがちょっと早かったか
    いやぁー恐ろしいレギュレーションだわ

  4. 名無し より:

    清水のPK与えたスライディングは何でやったんだ?
    ヴェルディは中に誰もいなかったしサポートも来てなかったから中締めてるだけでよかったのに

  5. 名無し より:

    乾時間も使えるし精神的支柱として残しとくべきだろ

  6. 名無し より:

    どちらサポでもないけど、メチャ面白い展開だったわ
    清水は、リーグ2位もプレーオフもあと一歩のところだった

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