レアル・マドリー、因縁のバレンシア戦で2-2ドロー!99分にベリンガムが3点目決めるも…シュート直前に終了の笛吹かれる

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2日のラ・リーガ第27節、メスタージャでのバレンシア対レアル・マドリーは2-2のドローで終了した。

昨季ヴィニシウスに対する人種差別行為があったことで、大きな騒動となったメスタージャでのバレンシア対レアル・マドリー。アンチェロッティ監督はブラジル人FWは先発で起用したが、同選手はやはりバレンシアサポーターの標的となった。

昨季ヴィニシウスに“2部に落ちろ”ジェスチャーをされたほか、「トント(馬鹿者の意)」というスペインでは習慣的に使われるチャントを「モノ(猿の意。黒人に使えば憎悪犯罪に値する差別用語となる)」と言っていたと主張されて全観客を差別主義者扱いした……バレンシアサポーターはおそらくこうした理由で、レアル・マドリーの7番がボールを保持する度にブーイングを浴びせて抗議をしている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/bdb02d1964768626479ea00919a2199e44a6dfee

レアル・マドリー、因縁のバレンシア戦で2-2ドロー

耳をつんざく指笛が注がれるピッチ内で、レアル・マドリーは苦戦。GKルニン、DFカルバハル、チュアメニ、リュディガー、メンディ、MFバルベルデ、クロース、カマヴィンガ、ベリンガム(復帰明け)、FWロドリゴ、ヴィニシウスが先発した同チームは、欧州カップ出場を狙えるほどの勢いを見せるバレンシアの4-4-2ブロックを前に攻め手を見つけられずにいた。

22分にはヴィニシウスが左サイドからペナルティーエリア内に侵入しようとし、直前にフォルキエに押されて倒されたことでファウルを主張した。だがヒル・マンサーノ主審は笛を吹かず。怒りの感情を露わいするヴィニシウスに対して、メスタージャの観客は「何てトントなんだ。ヴィニシウスは何てトントだ!」というチャントを歌っていた(ヴィニシウスはベリンガムになだめられていた)。

そして27分、バレンシアが先制点を記録する。右サイド深くまで侵入したフォルキエが、一度ヴィニシウスに奪われたボールを奪い返してクロス。ファーのフラン・ペレスのシュートはミートしなかったが、中央に流れたボールをウーゴ・ドゥロがヘディングで枠内に押し込んだ。

先制したバレンシアはさらに31分、今度はカルバハルのミスに乗じて2ゴール目も記録して、メスタージャにさらなる歓喜をもたらした。レアル・マドリーの右SBの不用意なバックパスをゴール前でヤレムチュクが奪うと、右足のシュートでウクライナの同胞GKルニンを破っている。

2点のビハインドを負ったレアル・マドリーだったが、前半終了間際に1点を返して勝負の行方を分からなくした。決めたのは、ヴィニシウスだ。右サイドのカルバハルが送ったクロスがハビ・ゲラに当たり、GKママルダシュビリが触れられなかったボールをブラジル人FWが押し込んだ。

ゴールして、ボールを持ってセンターサークルまで戻ったヴィニシウスは、昨季差別行為を受けたスタンドの方を見ながら、右の拳を突き上げた。黒人差別に対抗するスローガン、ブラック・パワー・サリュートのジェスチャーを行なったのだった。

後半、攻勢を強めるレアル・マドリーだったが、ベリンガムのシュートがママルダシュビリに止められるなど同点は遠い。アンチェロッティ監督は63分にクロース&ロドリゴを下げてモドリッチ&ブラヒムを入れ、その10分後にはメンディ&カマヴィンガをフラン・ガルシア&ホセルに代えた。

そうして76分、レアル・マドリーが待望の同点弾を獲得。得点者はまたもヴィニシウスだ。右サイドのブラヒムがクロスを送ると、ファーに位置していた背番号7は高く飛び上がり、地面に叩きつけるヘディングシュートでネットを揺らした。ヴィニシウスはスタジアム中から聞こえる怒号や指笛に対して、“もっと聞かせろ”と言わんばかりに両手を両耳につけるジェスチャーを行なっている。

終盤はレアル・マドリーが一方的にバレンシアゴールに攻め込む展開。85分にはアクシデントが……。チュアメニと競り合ったディアカビがヒザを負傷。近づく選手たち全員が両手を頭に持っていくショッキングな怪我で、同選手はメスタージャの観客から励ましの拍手を受けながら担架で運ばれた。

91分にはバレンシアのウーゴ・ドゥロがフラン・ガルシアに倒されたとしてヒル・マンサーノ主審がPKを指示したが、OFRでボールにしか触れていなかったことを確認してノーファウルに。その後には一進一退の攻防が繰り広げられたが、最後の最後に大きな物議を醸す判定が生まれる。99分のレアル・マドリーのCKの場面、モドリッチが送ったクロスがファーに流れて、これを拾ったブラヒムがボールを折り返すと、ベリンガムがヘディングシュートを決める。しかしながらヒル・マンサーノ主審はベリンガムのシュートの直前、ブラヒムがクロスを上げたか否かのタイミングで試合終了の笛を吹いており、マドリーの逆転ゴールを幻としている。

レアル・マドリーの面々はヒル・マンサーノ主審に徹底的な抗議を行い、ベリンガムは暴言を吐いたのかレッドカードを提示されている。今回のメスタージャの試合は、レフェリングによって何とも言えない後味の悪さを残している。

連勝を逃したレアル・マドリーは勝ち点を66までしか伸ばせず。2位ジローナ(勝ち点59)と3位バルセロナ(勝ち点57)に差を縮められる可能性をつくってしまった。

コメント

  1. 名無し より:

    早く破産しないかなバレンシア

  2. 名無し より:

    次も荒れるな

  3. 名無し より:

    アレは無いわな
    審判にペナルティないとダメだわどのスポーツも

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