
地元バスクの日刊紙『noticias de Gipuzkoa』は、「久保は今日もスビエタ(練習場)に顔を出しておらず、(14日の)31節アルメリア戦で先発出場できるかを確認するためにも、金曜日の練習は重要なものになるだろう。とはいえ、試合までにわずか2回の練習しかなく、土曜日の前日練習は他の日と比べてさほどハードではない。ラ・リーガが残り8試合という状況で、彼の貢献はチームにとって極めて重要であることを考えると、ここで無理をするのはかなり馬鹿らしいように思える」と綴り、週末の試合の欠場を示唆した。
そんな久保について、バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は、「彼は現在、最高の状態にはない。右ハムストリングに微小な裂傷を負っており、日本から戻ってきてから(3月の代表ウィーク明け)の彼のパフォーマンスは、昨年の輝かしいものとはほど遠かった。しかし、それでも彼は若く、ソシエダにとって非常に重要であり、明らかにポジティブな成長を遂げている。そのため、その価値はますます高まっている」と賛辞を贈っている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6a6cc093f1bd49ed3dda7d4340438314d0199e21
今夏の去就について様々な噂が飛び交う久保建英

世界で9番目に価値のある若手選手と評価された22歳の日本人選手だが、それはピッチ上での戦力としてのものだけでなく、マーケティングの見地からも同様であり、ソシエダは日本を含むアジアの市場開拓にこれを活かそうと、5月29日に東京・国立競技場で東京ヴェルディと親善試合を行なうことを発表している。
しかしスポーツ専門サイト『ESTADIO DEPORTIVO』は、「元レアル・マドリーの選手は、ソシエダの経済成長にとって不可欠な要素となっているが、6000万ユーロ(約98億円)という契約解除条項があっても、クラブが彼を引き留めるのは簡単ではないだろう。久保はその素晴らしいパフォーマンスでプレミアリーグでも注目を集めており、リバプールは最も興味を持っているクラブのひとつである」と、たびたび話題となっている久保の去就に言及した。
カタルーニャの総合メディア『EL NACIONAL.CAT』は、現在リーガ6位のソシエダが今季も何とか欧州カップ戦の出場権を獲得し、来季は現実目標としてヨーロッパリーグ優勝を飾ることがイマノル・アルグアシル監督の望みであると指摘しているが、そのための戦力補強の重要性を強調する中で、現有戦力の維持も不可欠であると訴えている。
「ソシエダは痛みを伴う移籍(放出)を受け入れる可能性もあり得るだろう。マルティン・スビメンディが最も移籍の可能性が高い選手だ。しかし、アレックス・レミロ、ロビン・ル・ノルマン、ミケル・メリーノ、そして久保とチームの主要な選手を維持することが必要であり、その上で新たな戦力を迎えなければならない」
ちなみに同メディアは、アルグアシル監督がクラブの理事会に対し、MFではエンツォ・ロイオディス(ラス・パルマス)、セルヒオ・アリバス(アルメリア)、FWでは懸案であるCFを任せられる人材としてユセフ・エン=ネシリ(セビージャ)の獲得を要望したとのことである。
一方で、トルコでは日刊紙『AKSAM』が、「ソシエダのスター選手として台頭した久保は今夏にチームを離れることが予想される」として、その代役に同国の期待の星であり、昨夏、争奪戦の末にマドリーに加入したMFアルダ・ギュレルをレンタルで獲得することが確実で、近く発表されると報道。スター軍団のマドリーでは出番が少ない逸材に対し、ソシエダのフロントは出場機会を保証しているとのことで、「かつてのマルティン・ウーデゴーのように、今度はギュレルがソシエダで大爆発を起こす」と綴っている。
