モンツァ戦での先発へ名乗りを上げたラツィオのMF鎌田大地について、イタリア紙『コリエレ・デロ・スポルト』が3日、「カマダが主役」との見出しで注目した。
マウリツィオ・サッリ前体制下では冷遇されていたものの、イゴール・トゥードル監督が指揮官に就任すると出番が急増し、チームの中心選手へと変貌を遂げた鎌田。イタリア紙は「彼は鎖(カテナ)でつながれていると感じていたが、トゥードルの下で刀(カタナ)を研いだ」と綴り、その動向を伝えている。
ふくらはぎの違和感を訴えていた鎌田はすでに回復し、水曜日に全体練習に合流したことが報道。「日本人選手はチームに加わり、再びスタメン候補に名乗りを上げた」と述べ、リーグ戦6試合連続での先発に期待を寄せた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/be04082832693bcef6c6885d5dea13239da93914
新生ラツィオの中心選手となったMF鎌田大地と10番のMFルイス・アルベルト
また同メディアは、クロアチア人指揮官が「サッリに不合格の烙印を押されたカマダのモチベーションを再び高め、再生させた」ことにも言及。「日本人選手は、(10番の)ルイス・アルベルトとプロフィールが似通い過ぎているように見え、サッリの考えでは、2人のスタイルや特徴から共存は不可能とされていた」が、「トゥードルは練習初日にカマダと向き合って30分間の対話を行い、ラツィオの中心へと据えた」とこれまでの経緯を振り返った。
また、トゥードルが鎌田に「3-4-2-1のビルドアップを託し、ルイス・アルベルトと共存させるシステムを見つけた」ことで、2人はポジションチェンジをしながら「調和し、中身を充実させ、チームをチャンピオンズリーグ出場圏へ近づける解決策、メカニズムとなった」との見解を示している。
ラツィオで復活を遂げた鎌田だが、去就については不透明のまま。「カマダは現在、ラツィオの中心であると感じていて、クラブは契約延長に関してネガティブなサインを受け取っていない」と綴って鎌田の今後の去就にも言及。「シーズン終盤を主役として過ごし、残留を決断してくれることが願いだ」とラツィオの立場を説明している。