「価値は計り知れない」C・ロナウドの電撃移籍が起こす熱狂。サウジメディアは“国家プロジェクト級”契約の舞台裏を明かす

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「この契約は特別なものだ。しかし僕は特別な選手だから、それは僕にとって普通だ」

現地時間1月3日にサウジアラビアの名門アル・ナスルとの契約発表会見に臨んだポルトガル代表FWのクリスティアーノ・ロナウドは、世間を驚かせたビッグディールについて自信満々にそう語った。

本人曰く「多くのクラブにも(契約の)チャンスがあった」という。そのなかで稀代のカリスマが締結したのは、推定ながら2億ユーロ(約284億円)という年俸による2025年6月までの2年半契約。「僕は特別」と誇らしげに語るのも当然だろう。

https://news.yahoo.co.jp/articles/b1a5cb3e4e4756e6793eca515619d25791f951ce

「スポーツを通じて世界にサウジアラビアという国を――」

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平均26歳で引退を余儀なくされているサッカー選手の選手人生を考えれば、37歳のC・ロナウド獲得に莫大な投資をしたアル・ナスルには、批判的な声がないわけではない。だが、サウジアラビアの国内メディアでは、彼の持つカリスマ性と圧倒的な知名度から「投資は正解だった」と前向きに伝えるメディアは多い。

アル・ナスルのメインカラーが黄色であるために「Yellow Fever(直訳は黄熱病)」という言葉を用いて、現地でのC・ロナウドに対する熱狂ぶりを伝えた日刊紙『Arab News』は「このスポーツ史に残る壮大な契約が結ばれた直後から、王国中のスポーツショップで背番号7の入ったユニホームやグッズは飛ぶように消え去っている」と報道。「ロナウドと契約した価値は計り知れない」と、とりわけ経済面での効果について絶賛した。

また、首都リヤドに拠点を置く日刊紙『Al Jazirah』も「歴史的瞬間だ。この世界最高のサッカー選手であり、並外れたスター性を持つ男を呼び寄せるために、クラブは初めて国家支援を受けた」と契約の舞台裏を紹介。アル・ナスルのC・ロナウド獲得が国家プロジェクトというべき壮大なものだったとしたうえで、次のように続けた。

「この契約は正式発表された瞬間から、サウジアラビアが多くのワールドスターの有力な移籍先のひとつとなり、スポーツを通じて世界にサウジアラビアという国を広く知らしめるキッカケとなるものになった。そして何よりも、この王国に大きな利益をもたらす契約となった」

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“国家プロジェクト級”の莫大な予算とサウジアラビアを飛躍させるという野心が込められて実現したC・ロナウドの電撃移籍。はたして、大きな注目を集めるなかで、幾度となく千両役者ぶりを発揮してきた偉大なるクラッキは、いかなるパフォーマンスを見せるだろうか。

コメント

  1. 名無し より:

    ロシア戦争で原油価格高騰してるから、中東地域の石油産出国は更にバブルなんだろうな。
    ユニフォームが、ウクライナの色なんでこの時代を反映しているかのようだ

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