
9月に膝のじん帯を負傷したときは、ワールドカップ出場も危ぶまれた。だが、約2か月にわたるリハビリと調整を経て、板倉滉はカタールのピッチに立ち、素晴らしいパフォーマンスを見せた。
トレーニング中にひざの内側側副じん帯の部分断裂を負った板倉だが、ワールドカップ前の11月11日にブンデスリーガのドルトムント戦で戦列に復帰。カタールではグループステージの全3試合にフル出場している。
所属するボルシアMGの公式サイトで、板倉は「非常に厳しい時期だったけど、それは普通のこと。アスリートとしては常にプレーしたいものだけど、身体がそれを許さずにできないときは気分が良くない」と振り返った。
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カタールW杯ではグループステージの3試合にフル出場した板倉

「もちろん、できるだけ早い復帰を望んでいたけど、コーチからは我慢強く時間をかけろと言われた。一緒に取り組んで、話し合ったことが、大きな助けとなった」
周囲の励ましやサポートも心強かったようだ。「友人たちがよく自宅に来てくれて、一緒に食事をしたり、話し合った」と明かしている。
「(専属シェフが)毎日運転してリハビリに連れていってくれて、プロテインとコラーゲンたっぷりの食事をつくってくれた。じん帯の回復に大きかった。とても感謝している」
ドルトムント戦は終了間際の88分からの途中出場だった。だが、ワールドカップに向かう前にとにかくピッチに立つことが、何よりも大切だったという。
板倉は「大会前に復帰してもう一度ピッチに立っておきたいと必死だった。個人的に、精神的にも、僕にとって非常に重要なことだった。だから、監督には本当に感謝している」と話した。
「(復帰時にサポーターから名前チャントで歓迎されて)厳しいリハビリ期間を経て、ああやって迎えてもらって、本当に感動的だった。すごくうれしかった」
