シーズンが終わる前に初ゴールをマークしたのは、来季に向けてポジティブな兆しだ。
ハーツの小田裕太郎は5月27日、スコティッシュ・プレミアシップ最終節のハイバーニアン戦で、移籍後初得点を挙げた。スティーブン・ネイスミス監督は、シーズン途中に日本から加わった21歳のポテンシャルを高く評価している。
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神戸から加入当初は出場機会が限られたが…
ヴィッセル神戸からスコットランドに渡った小田は当初、思うように出場機会を得られなかった。だが、シーズン終盤に信頼を獲得。リーグ戦最後の6試合連続でスタメンに名を連ねた。
迎えたハイバーニアン戦、開始8分で待望の瞬間が訪れる。ロングスローの跳ね返りをボックス付近で拾うと、正確なボールコントロールから利き足とは逆の左足を振り抜き、ゴール右隅にグラウンダーのシュートを叩きこんだのだ。
ネイスミス監督は地元紙『Edinburgh Evening News』で、「オダはここで良い選手になれる。ハーツで成功するだろう」と、若武者の飛躍に太鼓判を押した。
「土曜(のゴール)は完璧なタイミングだった。移籍後初得点に来シーズン悩まされることがなくなったからね。彼は熱望していたんだ」
現役時代はスコットランド代表で長年活躍した36歳の指揮官は、「本当に良い特性を持つ。必要なのは自分のサッカーを楽しみ、プレーを続けることだけだ。ミスもするだろう。先週のレンジャーズ戦では効果的じゃなかったと思う。だが、彼はまだ若い。選手としての天性の本能とインテリジェンスは本当に良いものがある」と続けている。
「誰が監督だろうと、彼を上手くマネジメントし、学ばせ続けなければいけない。そうすれば、彼は今後クラブにとって本当の財産になるだろう。ああいう(アグレッシブな)一面もあり、ボールを持っていない時にもそれが表れる。いつプレスを仕掛けるべきか、仕掛けるべきじゃないか、ボールを持たない時も本当にハードワークする。闘争心もあるんだ」