2002年の日韓大会以来20年ぶり6度目となるW杯制覇を目指すブラジル代表。今大会は開幕からセルビア代表、スイス代表に連勝し早々と決勝トーナメント進出が確定。第3節ではカメルーン代表に敗れたものの、得失点差でスイス代表を上回り、グループGを首位で通過した。対する韓国代表はポルトガル代表、ウルグアイ代表、ガーナ代表と同居したグループHを1勝1分1敗の成績で2位突破。”サッカー王国”を撃破し、ベスト8にコマを進めることができるだろうか。
ブラジル代表はターンオーバーを敢行した前節からスタメンを10人変更。チアゴ・シウヴァやカゼミーロ、ヴィニシウス・ジュニオールといった面々が先発に名を連ね、グループG第1節で負傷した”エース”のネイマールも戦線復帰を果たした。一方の韓国代表はポルトガル代表を撃破した前節からスタメンを2人変更。ソン・フンミンら主力が順当に先発に名を連ねたほか、前節を欠場したDFキム・ミンジェも戦列復帰を果たしている。
【スコア】
ブラジル代表 4-1 韓国代表
【得点者】
1-0 7分 ヴィニシウス・ジュニオール(ブラジル代表)
2-0 13分 ネイマール(ブラジル代表)
3-0 29分 リチャーリソン(ブラジル代表)
4-0 36分 ルーカス・パケタ(ブラジル代表)
4-1 76分 ペク・スンホ(韓国代表)
https://news.yahoo.co.jp/articles/4deeafc5acca70d289d103f82225e284cfac2eac
ブラジル代表が韓国代表に大勝しベスト8進出を決める
両者ともにゴール前に迫るシーンを作っていた中、スコアを動かしたのはまたもブラジル代表だった。29分、敵陣ボックス手前でリチャーリソンがルーズボールを頭で巧みにコントロールすると、リフティングから前方のマルキーニョスへパス。マルキーニョスがワンタッチで中央に送ると、ボールを受けたカゼミーロがダイレクトでボックス内にスルーパスを供給。抜け出したリチャーリソンがGKとの1対1を制しネットを揺らした。
勢いに乗るブラジル代表は36分にも追加点。ネイマールが中央を持ち上がり、左サイドを駆け上がるヴィニシウスに展開。ボールを受けたヴィニシスがボックス内左から柔らかい浮き球のパスをゴール前に送ると、後方から走り込んだルーカス・パケタが右足でゴール左下隅に叩き込み、ブラジル代表がリードを4点に広げた。その後も際どいシーンを何度も作ったブラジル代表だが、韓国代表の必死の守りに阻まれ5点目を奪うことはできず。前半はこのまま4-0で終了した。
迎えた後半、最初に決定機を迎えたのは韓国代表。途中出場のホン・チョルが自陣左サイドから相手DFラインの背後にロングフィードを供給すると、抜け出したソン・フンミンがボックス内左に侵入しシュートを放ったが、タイミング良く距離を詰めたGKアリソンの好セーブに阻まれた。立ち上がりのピンチを凌いだブラジル代表は、丁寧なパス交換と圧倒的な個人技を武器に、次々と韓国代表ゴールに迫っていく。
54分には左サイドをドリブルで持ち上がったハフィーニャが、L・パケタとの連携でボックス内左に侵入し、巧みな切り返しから左足でシュートを放つも、GKキム・スンギュが右手一本でセーブ。62分にも再びハフィーニャがボックス内に侵入してシュートを放ったが、こちらもGKキム・スンギュの好セーブに阻まれ、追加点とはならなかった。
なんとか意地を見せたい韓国代表は左右両サイドからのクロスを中心に、ブラジル代表ゴールに迫るシーンを作っていく。迎えた76分、セットプレーのこぼれ球を拾った途中出場のペク・スンホがボックス手前中央から左足を一閃。強烈なシュートがゴール右隅に突き刺さり、韓国代表が1点を返した。終盤にかけて次々と選手を入れ替えたブラジル代表に対し、韓国代表は攻勢を強めるも、フィニッシュやラストパスの制度を欠き、追加点を奪うことができない。
その後、ブラジル代表もいくつかチャンスを作るも、ゴールネットを揺らすことはできず。試合はこのまま4-1で終了。強力攻撃陣が躍動したブラジル代表がベスト8進出を決めた。