上月壮一郎を突き動かした吉田麻也の言葉「必ずチャンスは来るし、その時に何ができるか」

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シャルケの上月壮一郎が、今季ここまでの現状について思いを口にした。

シャルケは28日、ブンデスリーガ2部第11節でハノーファーと対戦。シャルケの上月、ハノーファーの室屋成はともにベンチスタートとなった。試合はシャルケが前半にPKで得点を奪い先制すると、1-0で後半へと折り返す。後半は一度、ハノーファーが追いついたが、そこからシャルケがセットプレーと流れの中から得点を奪って突き放しに成功。ハノーファーは意地の1点を返したが、そのまま試合は終了し、3-2でシャルケが勝利を手にした。

https://news.yahoo.co.jp/articles/39ebee8d5c9524991c646602e015cfea49bb1ab1

指揮官に「U23の試合に行きたい」と直訴

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昨季、上月はシャルケで彗星のように現れ、トップチームでインパクトを残すパフォーマンスを披露。怪我で終盤戦を欠場することになったが、確かな一歩を踏むシーズンとなった。ただ、今季は11試合を終えて5試合の出場。そのうち先発出場は1試合となかなかチャンスを掴むことができていない。その上、シャルケは最近、成績不振もあって監督が交代。ポジション争いが一からの状況となっている。

今季、「スタメンをとって、10点くらい決めて、チームをもう一度上に戻す」と決意してシーズンの開幕を迎えた上月だが、好スタートを切れなかった理由として昨季の怪我の影響があった。半年ほどプレーできず、そのままオフシーズンに入ると、今季のスタートはコンディション調整に苦しむ形に。プレーしていてもコンディションの悪さが明確にわかるほどで、自分のことを「ここのレベルの選手ではない」と思うほど自信を無くしていたという。

そんな時に相談したのが、昨季までチームメイトだった吉田麻也だ。

「僕が一番調子が悪かった時に、何をしてもうまくいく感じがしなかったので麻也さんに相談しました。『どうしたらいいですかね』と言ったら、『自分もサウサンプトンの時にそういう時代があった。まだシーズンは始まったばかりだから必ずチャンスは来るし、その時に何ができるかだと思うから』と言ってくれました。困った時に連絡したらいろいろ教えてくれますし、すごくありがたいです」

吉田の言葉も一つのきっかけとなり、少しずつ自信を取り戻していくと、コンディションを上げるために指揮官に「U23の試合に行きたい」と直訴。そこで2試合3得点の結果を残し、手応えを掴んでトップチームのポジション争いに戻ってきている。

ハノーファー戦では出番がなかったが、これまでのように自分に集中するだけでなく、「チームのことを考えられるようになってきた」と前を向いた上月。「これから頑張るしかないです」と語った男は、次なる試合でピッチに立つため再び競争に身を投じていく。

次節、シャルケはザンクトパウリと対戦する。

コメント

  1. 名無し より:

    吉田も名古屋時代に本田から助言された言葉を今でも大事にしてるとか言ってるから響くだろうな

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