https://news.yahoo.co.jp/articles/3d01fcb74495b91e2a745735bc59f6e53fe0c2d5
“他の選手と比べて”自分はわかっていなかった
カタールW杯前までは、サッカー選手として当然のことを口にして、批判を招いたこともある。W杯にいたるまでの間には――童話「北風と太陽」に出てくる北風のように――記者が模範解答を求めることがしばしばあった。
「日本代表のために全力を尽くしたいです」というような答えを、だ。
そんな質問に対して、鎌田はこんな風に答えることが多かった。
「代表も大事ですけど、給料を支払ってくれているのはクラブなので、まずはクラブで全力を尽くしたいです」
記者が想定した答えを口にしなかったがゆえに、淡々とプレーするスタイルとも相まって「代表への想いのない、戦えない選手」だと受け止められることもあった。
しかし今年3月、代表合宿中に代表への決意を書くように求められた鎌田はこのように記した。
「チームの為に戦う」
自分のことばかり、クラブのことばかり考えていると以前までは受け止められることの多かった鎌田が、そんな目標を書くほどに“変わった”のは何故なのだろうか。
「あれは食事が終わったタイミングで書くように求められて、そこまで深く考えたわけではないんですよ。
でも、カタールW杯が終わってからですかね。『日本代表とはどういうところなのか』とか『国のために戦うというのはどういうことか』について、”他の選手と比べて“自分はわかっていなかったなと気づいたんです。今は『チームのために、何かできたらいいな』と思うようになりましたから」
“他の選手と比べて”というのが、キーワードだ。
鎌田はサッカー選手として自身のキャリアを、光と影でいうところの「影」を歩んで作られてきたものだと自覚している。そこで育まれた「雑草魂」は自らのパワーになる一方で、あるものが欠落していたという実感がある。
「リオ五輪の時もそうだったし、その前のアンダーの代表でもそうでしたけど、これまでは大事な大会で代表に呼んでもらえなかったりして……自分は代表との縁がなかったんですよ。だから、そういう気持ちの部分で、代表に対して強く思えていませんでした」
一部記者が求めてきたような模範解答を口にしたり、安易に話を合わせることをしなかったのは、鎌田が正直だからだった。
感銘を受けた“永嗣さん、佑都くんの涙”
「W杯を戦っている最中には、選手同士でよくミーティングをしましたけど、そこで(吉田)麻也くんだったり、(長友)佑都くんだったり、(川島)永嗣さんだったり、ベテランの人たちが、『W杯を戦うとはどういうことか』について、色々な形で、ことあるごとに話してくれていたからなんですよね。
特に永嗣さんは、語りながら泣いていましたから。それを聞いて、今度は佑都くんも涙を流したりして。そこで『W杯はこんなに懸けるものが大きい大会なんだ』と実感するようになりました」
ある意味では、日の丸を背負い続けてきたエリート選手たちとは違うからこそ、鎌田は先のW杯をもっとも意味のある大会に意識を変えられた選手だったのかもしれない。
「カタールW杯では(攻撃的なポジションの選手としては唯一)全ての試合で、先発で使ってもらっていましたけど、選手として国民のみなさんが期待してくれていたような数字に残る成績は残せなくて。すごく悔しい思いもしました。
だからこそ、この4年間は『国のためにもプレーしないといけない』という責任感が出てきたし、『自分にできることを日本のために還元できたらいいな』と思えるようになったんです」
ただ、だからといって性格を曲げたり、スタイルを変えようとは思わない。「はっきり変わったのは、僕のなかの感覚的な部分」だと自覚している鎌田は、これからの展望についてこう考えている。
「自分は言葉や行動で、みんなを引っ張れるようなタイプではないです。だからこそ、サッカーの実力をつけたり、絶対的な成績を残したりすることでみんなから認めてもらえるような選手にならないといけないと思っています」
だからこそ、この夏には新天地としてラツィオを選ぶにあたって、こう誓った。
「僕のようなポジション(*攻守両面での貢献を求められるインサイドハーフ)の選手は、やはり全てをハイレベルでできないとダメだと思うし。実際、世界の良いチームでやっている選手を見たら、このポジションには、そういうことができる選手がいっぱいいるので。CLに出場して、リーグでもタイトル争いをできるようなチームで戦っていくことが、選手としてもっとも大きくなれると考えています」
律がそうだし、建英もそう。薫とかも…ただ自分も
イングランドからは三笘薫、スペインからは久保建英の目覚ましい活躍が聞こえてくる一方で、鎌田のいるラツィオは開幕から格下に2連敗を喫する不穏な立ち上がりだったからだ。
それでも日本代表合流前の最後の試合、イタリア王者ナポリとの試合でスーパーゴールを決めて、チームを勝利に導いた。自分は自分で、他人は他人だとわかっていながらも、鎌田は代表のチームメイトの活躍をもモチベーションに変えている。
「今の代表は競争力もすごく高いし、何より、ギラギラしている選手がすごく多いので。わかりやすく言うと(堂安)律がそうだし、建英もそう。薫とかも、すごく自信をもってやっているでしょうし。前線の選手はやはり、みんな、口には出さないですけど、『俺が一番だ! 』と思っていますよ。もちろん、自分もそうです。
だから、試合に出たときに『良いプレーをしないといけない』という危機感は常にあります。そういう意味で、今の代表はすごく競争力のあるチームだと思います」
そのような形で、ギラギラと向上心を燃やす選手たちが、フェアなライバル意識を持って戦っているのが現在の日本代表なのだ。
果たして、これは日本代表史上もっともたくましい状況にあるということなのだろうか。そんな質問をぶつけると、返ってきたのは、日本だけの小さな尺度でものごとを考えていない者らしい答えだった。
「いや、そういう選手たちが世界を舞台に戦っていける選手だと思うので。上を見れば(強豪国は)どこもそんな感じだと思いますよ」
結局のところ、鎌田のなかでは、変わったものと、変わらないものがある。
変わったのは、代表への想い。
変わらないのは、サッカー界での自分の立ち位置の測り方だ。
世界最高峰の舞台であるチャンピオンズリーグでの優勝。そんな目標を掲げる鎌田だからこそ、あくまでもサッカー界の頂点を基準に、自分やチームの置かれた位置を把握していく。
「はっきりと何が変わったのかというと……言いづらいですけど、代表に対する気持ちや、普段の戦いを代表につなげられたらいいなと思えるようになったのは、変わったところです。
ただ、自分が強くなるためには、やはり良いクラブでプレーし続けることがベストだと思う。自分が移籍するときのチーム選びだったり、そこでの目標についてはこれまでとはあまり変わらないんですよ」
「やんちゃ」な伝説であふれている10代のサガン鳥栖時代から、ベルギーでの1年間の武者修行を挟んだ末につかんだドイツ・フランクフルトでのEL制覇。「メンタルが複雑骨折」したと形容するほど苦しい時間を経て決まった新天地ラツィオでの挑戦。そして、これまではあまり語ってこなかった日本代表への想いの変化……。
決して変わらないものがあるからこそ、変わった部分は輝きを放つ。変わったものがあるからこそ、変わらないものの価値は一段と際立つ。
日本代表の一員として、世界の頂点を目指す鎌田大地は、そんな両面を持つフットボーラーなのだ。
コメント
今の日本代表に若手は早く関わった方がいいのは事実
ラツィオやソシエダの選手が昔いたら絶対的な存在で10番つけて広告塔になってたよね
今は調子が悪ければリーグアントップのレベルの選手すら呼ばれない
競争力は誰がなんと言おうとすごい時期になってるから何より選手個人のためにも結果にムラを作ってはいけない
五輪世代の若手達(冨安板倉田中久保堂安三笘前田)や同じW杯本戦が初召集の五輪経験無しな谷口守田伊東でも分かってたのに分かって無かったんやね
やっぱりか。
WCでの鎌田ははやる気を全く感じなかったからな。
気づくのおせーわ。
大事なところで呼んでもらえなかった代表に、わだかまりを感じるのはもちろん自然
それでも限られた関わりの中で、自分が代表の為に何ができるのか見つけようとするメンタルこそが、人間として一段大人になっていくことだ
代表が自分の為に何をしてくれるかではなく、自分が代表の為に何ができるか
それは所属クラブでは学べないこと
選手に勝手なイメージを植え付けるメディアが多すぎるよな。木崎とかのバカ記者ってそれぞれの選手に合わせて取材や質問をしないから鎌田や三笘みたいなサッカー一筋の選手に「メディア泣かせ」のレッテル貼り付ける。
>>1
過去の代表をよく思い出してからコメントしようね
所属クラブ豪華だったザックの時はブンデス2部にいたら活躍しまくっても呼ばれなかったぞ
その後の暗黒期のハリル時代に急激に下り坂に入っただけで今が特別凄いって意見は事実に基いてないわ
クラブでも代表でも、何を大事に思うかは自由だから何でも良いと思うわ
それも含めて代表に選ぶ選ばないは監督が決めること
>>6
5大リーグのクラブでレギュラーの選手がスタメンに入れなかったり代表に呼ばれないほどメンツが凄かった時代は思いつかないわ
長友くらいピッチ内外で代表の為に行動してる選手は世界でもあんまいないけどな
>>6
5大リーグのクラブでレギュラーの選手がスタメンに入れなかったり代表に呼ばれないほどメンツが凄かった時代は思いつかないわ
>>6
ハリルの時代はマジで暗黒期だったわ
よくわからんやつ連れてくるし連れてきて話題になっても試合に出さんとかw
サッカー自体もつまんなくて見るのやめてた時期だわ
>>3
やっぱみんな違和感あったんだな
俺も記事みて理解できたわ
>>9
競技違うけどイチローが似てるわ
日本代表の時のイチローはこんなやつだっけ?っていうくらい荒ぶってたしエモーショナルなやつだった
まぁ森保が監督になってから鎌田の番手で活躍した選手自体いないんだけどな
トップの選手が異常に降りてくるとか普通にやらせてたし
ボランチをIHに上げる起用大好きかつリアクションサッカーがメイン
鎌田の考え方変わったところで森保の間は活躍はできなさそう、もったいない
実態はもう名波だから森保の間からはズレてはいるんじゃないか
良くなるのか悪くなるのかは別にして
>>15
未だに森保む能って言い張ってる人まだいたんだね
>>6
サラッと大嘘書いてんじゃないよ
ザックジャパンはブラジルワールドカップ本番の時に、当時ドイツ2部所属だった大迫呼んでんじゃん
そもそもそれ以前に当時はJリーグ所属選手がまだまだ多かったからな
>>11
ハリルに原因がある訳でもなく、勘違いのまま挑んだブラジルワールドカップで大敗
そこからの世代交代も進まないままロシアまで次の世代が台頭しなかった
ロンドン世代で大迫以外は右で酒井宏が出てきてくれたぐらいだったから監督どうこうの問題ではない
>>16 いやいや森保はむ能だろ
いまは攻撃の部分で名波が構築しつつ選手らと話し合ってる雰囲気がある
前回のW杯はどうみても監督コーチはアイデアは選手よりないから攻撃について我関せず状態だったわ
言うても本戦ではチーム事情の関係でシャドーの一角でハイプレスするっていう黒子に徹してたじゃん
我が強そうに見えるのにチーム事情第一で腐らずやれるのは立派だと思うけどね
>>3
走行距離のスタッツ見てから言おうな
守備に奔走して攻撃する体力なかっただけや
>>20
ほんこれ
あんなに守備頑張る選手だと思わなかったわ
良くも悪くも鎌田は正直者だね。
2010頃から生き残ってた選手達は想いが強かったよなやっぱ。十何年も前に川島が抜擢された時、控えから川口や楢崎が支えてたんだよな。川島の話聞くと泣きそうになるわ
鎌田は頼むぜホント
別に記者が求めるコメントをする必要はないと思うけどな
クラブで給料貰ってるから代表で試合出来るのも事実
模範回答ばっかりのインタビューなんか読む気しないし、色んな選手がいて良いよ
その上で代表で戦う意味が分かってきたってのが今回のインタビューでしょ
>>1
横からゴメンやけど、人によって「昔」の尺度が違うから話が噛み合ってない気するわ
>>3
カタール事前合宿中にも同じ話して意気込んでいたぞ。
今さら気付いた挙句に誤解してて草。
スタートから一方的に押し込まれる試合展開なの分かってて
攻撃する余裕もなく守備で走り回るように言われて
懸命にこなしていたのはスタッツ見ても分かる。
気持ちの無いオフェンスプレーヤーだったら文句たれて走る強度も持たないわ。
>>5
メディアっつーか、選手から話を掘り下げる能の無い
スポーツ紙とか、大手キー局のスポーツ報道だとしたら
まぁ泣かされてんのは分かる。
それら大手メディアの怠慢と自業自得でしかないが。
>>13
自分を物差しにされて日本人が測られる
っていう経験が、責任や使命感・日本人としての誇り
みたいなもんを育むんだろうな。
>>24
GKは1人しか出られんし、控えに固定されたのが川口と楢崎で2人とも川島のこと全力ケアしてたから
そりゃ心にクるよなあ
>>25
大手メディアは、お約束みたいなコメント引き出して、キリよくさっさと取材を締めたい感じあるけどね。
その方が紙面を書きやすかったり、インタビューをコンパクトに締めやすいんだろうけど。
情報の質・価値よりも、そこらへんの手際の良さを優先する
頭使わない公務員みたいな仕事してるの、日本のマスコミに本当に多い。
>>6
すまんけどザックの時の所属チームが豪華?今より?そんでチームが豪華と言いつつ二部の選手が活躍したのに呼ばれないとか言い始める
頭やべーだろ
所属チームとしては今が突出してるしチーム戦力としてプレイしてる選手の数もそう
まあミナミノが呼ばれなかったのは前年の成績が振るわなかったってだけで監督は何も考えてないけどな
>>3
お前はまともにスポーツ見れない観戦音痴だってことを自覚しような?
観戦力が全くないからまずは自分の意見が妥当かを周囲と確認しつつ駄目なら何がどう違ったのかまでしっかり把握しろ
音痴の癖に観戦はするし口を出すからタチが悪いんだ
>>5
記者のレベルが物凄く低いよな
特にサッカーは酷い
鎌田の考え方は間違ってはいないよ。プロのサッカー選手は飽く迄、クラブの選手。そこで極めた個の実力があってこその代表だ。日本代表に対する精神性は人それぞれでいい。クラブと違い戦術を落として熟成させる期間はない。トップを取りたければ精神性だけでは勝てない。
>>6
ザックの時代は5大にいれば呼ばれたけど、代表の半分がJリーガーだった時代
さらに言えばCBとGKは欧州組が、1人づつしかいない偏っていた時代
>>32
数試合良かっただけじゃ呼ばないっていう森保の姿勢は正しいと思うけどな
今の活躍が続くならそのうち南野は呼ばれるでしょ
>>19
ドイツ戦スペイン戦ともに、試合の勘所で選手交代してハイプレスショートカウンターに切り替えて点とったのに、監督がむ能ですからそうですか
君のサッカー脳が残念なだけでは?
かなりマイペースな人だけど選手はピッチ上のプレーが全てだから
外野がなんとかいう話じゃ無いわな
どうでもいい事強制すれば学生スポーツ見たいにパワハラだらけになるからね
鎌田からやる気が感じられないって言ってる奴はスタッツや内容見ずに顔つきや雰囲気だけで言ってるだけだからな
しかも人の話聞かず俺の思い込みこそ正義だと譲らないのが質悪い
鎌田はほんと熱い男だよ
飄々としているけど地頭がいいので良く考えているし、
モクモクと陰で練習を積んでいる
W杯も今回のドイツ戦も自分のエゴを捨てて周りを活かす動きを繰り返していたのはじーんと来た
AとGなどのボールだけ見ている奴らが、
彼の本質的な所を理解せずにこき下ろすやつらはほんと腹立たしいわ