プレミアリーグ21試合を消化し、14勝6分わずか1敗という成績で勝ち点「48」を積み上げたリヴァプールは、現在首位を走っている。カラバオ・カップ(EFLカップ)でも準決勝でフルアムを2戦合計3-2で下し、2シーズンぶりの決勝進出を決めた。FAカップでは7日に行われた3回戦で、アーセナルと激闘を演じながら、オウンゴールとルイス・ディアスの得点で2-0と勝利。3回戦最大の注目カードを物にしていた。
一方、ノリッジは今季のチャンピオンシップ(イングランド2部)で、ここまで12勝5分12敗という成績で勝ち点「41」を獲得。現在9位につけており、まだまだ昇格プレーオフ出場を狙える立ち位置だ。FAカップでは3回戦でリーグ1(3部)のブリストル・ローヴァーズと対戦。6日に行われた一戦は1-1のドローで終えたが、17日に行われた再試合を3-1で制し、4回戦進出を決めていた。
リヴァプールはイブライマ・コナテ、ディオゴ・ジョッタ、ダルウィン・ヌニェスらがスターティングメンバーに並んだ。AFCアジアカップカタール2023を戦う日本代表に合流している遠藤航が不在のため、アンカーポジションには19歳のジェームズ・マコーネルを起用。マコーネルはトップチームでの公式戦初の先発に名を連ねた。
【スコア】
リヴァプール 5-2 ノリッジ
【得点者】
1-0 16分 カーティス・ジョーンズ(リヴァプール)
1-1 22分 ベン・ギブソン(ノリッジ)
2-1 28分 ダルウィン・ヌニェス(リヴァプール)
3-1 53分 ディオゴ・ジョッタ(リヴァプール)
4-1 63分 フィルジル・ファン・ダイク(リヴァプール)
4-2 69分 ボルハ・サインス(ノリッジ)
5-2 90+5分 ライアン・フラーフェンベルフ(リヴァプール)
https://news.yahoo.co.jp/articles/097976863ef8fd99874c107863d4ca7348bb4f66
リヴァプールが2部ノリッジに完勝で5回戦進出
勢いよく試合に入ったリヴァプールは、その後も敵陣へ押し込みながらボールを保持していく。16分には自陣へ閉じ籠ったノリッジに対して、隙を探りながらブロックの外でボールを繋ぐと、敵陣中央右寄りのスペースで前を向いたマコーネルが左足で浮き球のボールを供給。ペナルティエリア左へ走り込んだカーティス・ジョーンズがこのボールに反応し、ヘディングシュートでゴールネットを揺らした。幸先良くリヴァプールが先制に成功している。
ノリッジとしては立ち上がりから苦しい時間が続いたが、21分にはカウンターでゴール前へボールを運び、右コーナーキックを獲得。ガブリエル・サラが左足で放り込んだボールは1度クリアされたものの、再びコーナーキックを獲得すると、今度はニアサイドへ鋭いボールを蹴り込む。ボールは飛び込んだベン・ギブソンの背中に当たってゴールに吸い込まれ、劣勢を強いられていたノリッジが試合を振り出しに戻した。
だが、リヴァプールもまったく焦ることなく、ボールを保持しながらチャンスを探る。28分、右サイドでボールを奪ったコナー・ブラッドリーが、ジョッタとのパス交換で敵陣のスペースを突き進む。ペナルティエリア手前で横へ預けると、中央で待っていたヌニェスがファーストタッチから右足で流し込んだ。同点ゴールからわずか6分後、リヴァプールが勝ち越しに成功した。
その後もリヴァプールがチャンスの数を増やす。31分にはペナルティエリア手前でボールを持ったJ・ゴメスからの浮き球パスで、ブラッドリーがボックス右のスペースへ侵入すると、折り返しにコーディ・ガクポが反応。右足を振ったが、シュートはジャストミートせずに枠の外へ。直後にはハイプレスでボールを奪い返し、ライアン・フラーフェンベルフに決定機が訪れたが、決め切ることはできなかった。前半はこのままリヴァプールの1点リードで終了している。
後半に入ってもリヴァプールが猛攻を続ける。53分には自陣中央で前を向いたC・ジョーンズが右足でロングフィードを供給すると、ギブソンのヘディングでの処理が背後に流れ、このボールにジョッタが反応。バウンドを見て左足でボレーシュートを叩き込み、リヴァプールが後半の立ち上がりにリードを広げた。
直後の55分にはコナテ、J・ゴメス、C・ジョーンズを下げて、フィルジル・ファン・ダイク、アンドリュー・ロバートソン、ドミニク・ソボスライを投入。ハムストリングの負傷で離脱していたソボスライがおよそ1カ月ぶりの復帰を果たしただけでなく、ロバートソンは昨年10月以来、約4カ月ぶりに公式戦のピッチに戻ってきた。
すると交代出場の2人が決定的な仕事を果たす。62分にヌニェスの放ったシュートがブロックされたことで、リヴァプールが右コーナーキックを獲得すると、ソボスライが右足でインスイングのボールを蹴り込む。このボールがペナルティエリア内やや低めの位置で待っていたファン・ダイクの頭にピタリ。狙い澄ましたヘディングシュートで、チームのこの日4点目を挙げた。
苦しい点差となったノリッジは68分、ペナルティエリア左のスペースでサラからのパスを受けたボルハ・サインスがマイナスへ繋ぐと、遅れて入ってきたクリスティアン・ファスナハトがゴールネットを揺らす。だが、ここはサインスのパスを受けたポジションがオフサイドだったため得点は認められない。それでも、直後の69分には敵陣中央でクリアボールを回収したサインスが、自ら持ち運んで右足一閃。ペナルティエリア手前の位置から強烈なミドルシュートを突き刺した。
その後はリヴァプールがより多くのシュートシーンを作りながらも、これ以上のゴールは生まれずに後半アディショナルタイムに突入。それでも、5分間の追加タイム内でも攻めの姿勢を貫いたリヴァプールは、試合終了間際にボックス左でボールを持ったルイス・ディアスが逆サイドへ浮き球のボールを送ると、ブラッドリーがダイレクトで折り返し、最後はフラーフェンベルフが頭で押し込んだ。
リヴァプールが5点目を奪って試合はタイムアップ。2015-16シーズン途中から9シーズンにわたって指揮を執ってきたユルゲン・クロップ監督の今季限りでの退任発表後、初の公式戦を白星で飾った。
コメント
EL、リーグ優勝、カップ戦と4冠獲ったりして
ドルトムントの時も確か辞任発表から勝ちまくったな
退任ブースト掛かるかな?
アーセナルは今期も涙を飲みそうだな