古橋亨梧は代表落選のショックを振り払い「日本のゴールに刺激受けてパワーに置き換えている」

古橋亨梧

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古橋亨梧(セルティック・FW/28歳)

「今まで一緒に戦ってきた選手たちが、大舞台でもう少しで8強に行けるところまで迫った。素晴らしい結果を残してくれたので、本当にいい刺激をもらいました」

日本がドイツ、スペインを撃破する姿を目の当たりにした彼は落選ショックを乗り越え、今季後半戦でリーグ9点、カップ戦を含めた公式戦通算13得点をマーク。凄まじいゴールラッシュで代表返り咲きをアピールしていく。

https://news.yahoo.co.jp/articles/434fc23ffaf203f0b6548821e4e14bd1fbac0325

個人としてやるべきことはまだまだ多いと感じています

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古橋が最後に代表戦に出たのは、2022年9月のドイツ遠征・エクアドル戦。1トップで先発したが、決定機を決めることができないまま、前半45分間で交代。存在感を示せなかった。

「1個のチャンスを決め切らないといけないですし、そこが大きな課題。セルティックに帰って、結果を残し続けることがアピールになると思うので、頑張ります」

こう言い残してデュッセルドルフの地を離れたが、結果的にはカタールへ赴くことができなかった。

結局、本番で森保監督が1トップに指名したのは同僚の前田大然。セルティックでは左サイドを主戦場とする丸刈り頭の韋駄天の武器である驚異的スプリント力と鬼プレスが高く評価されたことで、古橋がはじき出される結果になったのである。

「大然がセンターFWで出た試合もありますし、自分に先発の保証があるとは思っていない。ゴールを決められているのも、沢山の選手がパスをくれるから。大然とはタイプは似てると思いますけど、代表でどうすればいいかというのは勉強になりました。それを頭に入れつつ。僕は僕の持ち味を出したい」と語っていた。 

守備強度を引き上げ、ボールのない動きの質を高めていくつもりだろう。

実際、そのマイナス面を除けば、得点感覚というのは申し分ない。今の日本人FWでもトップと言っても過言ではない。セルティックでもクロスへの反応、DFの背後への抜け出し、1対1の突破からのシュート、ヘディングと実に多彩なゴールパターンを見せているからだ。

「センタリングの時に相手の前に入る形、1対1の仕掛け、ミドルも含めて、いろんなシュートができれば相手も迷うし、嫌な選手になれると思う。バリエーションが広がっていると見られるのは嬉しいですけど、個人としてはまだまだです。やっぱりちっちゃい階段をひとつづつ上がっていかないと先はない。次の日本代表のことは考えず、目先の試合に集中しています」と2月に現地取材に赴き、リビングストン戦を取材した後、地道にコツコツやっていく覚悟を口にしていた。

もともと人見知りが激しく、口下手な古橋は感覚派。しかし、ピッチ上では闘争心を強く押し出す選手であり、負けじ魂も人一倍強い。カタールW杯で前田と浅野拓磨(ボーフム)が得点を奪うのを見て、嬉しさと同時に悔しさも大いに感じたはず。そういう感情は大事にすべきだ。

「素晴らしいゴールを見て僕自身、すごい刺激を受けたし、それをいい形でパワーに置き換えられていると感じます。日本が8強の壁を超えるために必要なこと? うーん、それは難しい質問ですね。そんなことを聞かれるとは思わなかった」と本人は言明を避けたが、自分なりに感じたものはあったはず。

今季欧州CLでレアル・マドリードやライプツィヒと戦った経験も糧になっているに違いない。それを踏まえながら、まずはスコットランドで目覚ましい数字を残すこと。それが彼のターゲットだ。

「リーグ20得点をクリアして25、30と高い目標を目指していくだけですね。どの試合でも、もっとチャンスはありますし、決めないといけない場面は少なくない。個人としてやるべきことはまだまだ多いと感じています」と古橋はどこまでも謙虚だ。

彼にひとつアドバンテージがあるとすれば、前田や旗手怜央、岩田智輝といった次期代表を担うであろう面々がチームメートにいること。普段から彼らと一緒にプレーしている分、連携面は確立されているし、お互いの長所や特徴もよく分かっている。

最近のセルティックでは、左FWの前田、左インサイドハーフの旗手が絡んだ崩しから、古橋にラストパスが供給されるケースも少なくない。代表は活動日数が少ない分、同じクラブのユニットをそのまま使うのは合理的。それはバイエルン・ミュンヘン勢中心のドイツ代表、バルセロナ勢中心のスペインもやっていること。森保監督もその流れを踏襲してもよさそうだ。

いずれにしても、2026年北中米W杯に向けたFW争いは大激戦。前田と浅野、上田綺世(セルクル・ブルージュ)が所属先で1トップをやっていないからだ。国内組の町野修斗(湘南)ら若手もいるが、古橋には大きなアドバンテージがある。それを生かさない手はない。

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英プレミアリーグのクリスタルパレスなどから関心を寄せられているという現地報道もあるだけに、今夏のステップアップもありそうだ。そうなった時、古橋は代表を担うのに相応しい選手になれる。今後の動向が楽しみだ。

コメント

  1. 名無し より:

    森保ジャパン最大の被害者

  2. 名無し より:

    やっぱ森保ジャパンのFWはスタンドアローンで機能する芸がないとな
    めっちゃポストできるとか、死ぬまでまで守備に走れるとか…つれぇな

  3. 名無し より:

    マトモな監督連れてこいよ。森保よりマシなのゴロゴロ居るだろ

  4. 名無し より:

    どちらかというと森保より古橋かな。日本代表が必要なものは。
    監督だけが国際化されていないという悲劇。

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