鎌田大地は昨夏、フランクフルトを退団してフリーでラツィオに加入。開幕直後はマウリツィオ・サッリ前監督の下でレギュラーの座をつかんだが、徐々に序列を落として出場機会の確保に苦しんだ。だが今年3月、指揮官がイゴル・トゥドルに交代すると立場が一変。鎌田は、サッリとはタイプの異なるクロアチア人指揮官の信頼を得てリーグ戦全試合に出場し、新生ラツィオの主役となった。
トゥドル指揮下でボランチやトップ下で起用され、攻守両面に貢献する鎌田について、『ダゾーン・イタリア』では「カマダのシーズンはどのように変わったのか?」とのお題で注目。ラツィオOBで人気解説者のダリオ・マルコリン氏が分析を行った。マルコリン氏は、鎌田がかねてからの攻撃的な特徴を維持しつつ、トゥドルの下で最終ラインでのビルドアップやボール奪取など新たな役割もこなしていると指摘している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bc6e82ff2fea6beb6eb9823defe64d5604dec584
新生ラツィオで注目を浴びるMF鎌田大地
「カマダはイゴル・トゥドルの求めに応じて、センターバックの間でゲームメイクをしている。最終ラインに残って低い位置からのビルドアップを行っているんだ。ほぼセンターバックのようになっているが、彼にはこうしたパス回しをしなければならない役割がある」
「またボールを回収し、守備から攻撃への切り替えを担っている。(ヴェローナ戦の66分、)ペドロに対して素晴らしいラストパスを送ったが、ペドロがチャンスを台無しにしてしまった。このボール奪取は重要なものであっただけに、カマダ自身も落胆していたね」
「さらにヴェローナ戦の(72分の)得点シーンでは、(マッティア)ザッカーニが相手のコースを消しいったところ、カマダも加勢してボールを奪取し、彼が攻撃の展開の起点となった」
「一方、彼のおなじみのクオリティは縦への攻撃だ。彼が裏のスペースを狙って動き出して選択肢を提案し、パスをもらって相手のペナルティエリア内へと侵入する。これは彼にとっておなじみの戦術であり、いつもうまくやってのけていると言えるだろう」
ピッチリポーターのフェデリカ・ジッレ氏は、鎌田について「トゥドルの下、ピッチ全面において、なんでもできる選手になった」と称賛。「ボールタッチやチャンスメイクなどはサッリ時代から倍増していて、危険で有用な選手へとなりつつある。だからこそ(クラウディオ)ロティート会長も、彼がラツィオで長くプレーすることを望んでいる」との見解を示した。
するとマルコリン氏は、シモーネ・インザーギ指揮下のインテルで進化を遂げ、セリエA最強MFの1人として謳われるハカン・チャルハノールを例に挙げ、鎌田が同様の進化を遂げている最中であることを主張した。
「私も戦術解説を行いながら、まさにこれを考えていた。カマダは現在、“なんでもできる選手”だ。“なんでもできるMF”と言えば、比較をするつもりはないが、アイディアとしてチャルハノールが思い浮かぶ」
「チャルハノールは、自身のクオリティを守備面においても示せるようになった時、“現在のチャルハノール”の姿になった。カマダはそのステップを踏んでいるところだ。守備面もこなしてチームに貢献する一方、誰も彼の縦への攻撃の特徴を奪うことがないからね」
コメント
酷評されたり絶賛されたり評価が激しいイタリアに、残るにせよ、出るにせよ本人の納得できる道を選んでくれ
サッリの使い方が酷かっただけで元々そうなんだが
トゥドールと言えば中田のセリエAデビュー戦にユベントスで出場してたな 確か彼もセリエデビュー戦だったような
サッカーは本当に監督が重要だわ
カペッロが中田に期待したのはこう言った役割だったのかも
鎌田が進化したわけではなく有能な監督に
代わってフランク時代と同じことがやれる
環境になっただけなんだよなあ
残りどの位、活躍できるかだね。
まぁフランクの頃も代表でもトップ下を張って試合から消えてることはよくある選手だったよな。
体幹が弱いわけじゃないけど高い位置でボールを受けれてもそこから自ら切り込んでいくタイプじゃないから、ワンツー除けば左右に短く捌くくらいしかなくて存在感が薄い。
視野が縦横に広く取れる後方から得意の長い縦パスやスルーパルを出せるポジションの方が持ち味の特別感が出るよね。
ボランチとしては守備力が改善してるなら2列目人材過多の代表でも3列目として出番が増えるのでは。遠藤守田が守備では鉄板としても点を取りに行かなきゃいけないシーンではまだまだ。片方が前目に取ってボランチの位置から組み立てや縦パスを出せる交代は必要だろう。
ブンデスで通用してたんだから環境整えばセリエで出来ないはずないんだわ
昨季のゴール関与数から考えれば全然物足りないけど
謎の縛りプレイから解放された結果
ほんとチーム選びって大事だよな